2013 Fiscal Year Research-status Report
フロー需要型施設配置モデルを用いた電気自動車充電施設の立地分析
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24510187
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
宮川 雅至 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (50400627)
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Keywords | 施設配置 / フロー需要 / 施設密度 / 航続距離 / 往復移動 / 寄り道距離 |
Research Abstract |
本年度は,前年度に構築した充電施設の立地分析モデルを実際の道路ネットワークに適用するとともに,モデルの記述力を高めるための高度化に取り組んだ.具体的な研究成果は以下の通りである. 1.実際の道路ネットワーク上の充電施設を対象として,施設で充電することで往復移動が可能になる起終点ペアの量を計測した.距離の計測には,ネットワーク上の最短経路距離を用いた.得られた結果を線分上および平面上の規則的配置・ランダム配置に対するモデル分析の結果と比較し,実際の配置の効率性を評価した.また,充電施設の立地によって移動が可能になる領域をネットワーク上で図示し,施設立地の効果や電気自動車の利用が不便な地域を視覚的に表現した. 2.移動途中に充電施設に立ち寄るための寄り道距離の分布を,起終点のどちらでも充電できる場合,どちらか一方でのみ充電できる場合,どちらでも充電できない場合に対して求めた.距離の計測には,平面上の直線距離を用いた.そして,航続距離,起終点間距離,起終点での充電設備の有無が寄り道距離に及ぼす影響を明らかにした.施設へのサービス需要は寄り道距離が大きくなるほど減少すると考えられるため,寄り道距離の分布は施設の利用台数の予測や採算性の評価に役立つ. 以上の研究成果は,電気自動車の普及に必要な充電施設の数や規模を決定する際の基本的な資料となる.また,充電施設の最適配置モデルにも示唆を与えることから,充電施設の効率的な整備に資することが期待できる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成果をまとめた論文が掲載されたほか,国内および海外の学会で発表するなど,研究は計画通り進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度までの研究実績を基にして,次年度の研究計画を着実に遂行する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
大雪で電車が不通となり,出張を中止したため. 資料収集・成果発表のための旅費として使用する.
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Research Products
(5 results)