2015 Fiscal Year Annual Research Report
環境調和型プロダクト・サービス・ビジネスの設計支援システムの開発
Project/Area Number |
24510207
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高田 祥三 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50120340)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 環境調和型生産 / ビジネスモデル設計 / プロダクト・サービスシステム / ライフサイクルシミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
H27年度においては,主として,H26 年度までの研究結果を,学会発表論文としてとりまとめることに注力した. 国内学会については,精密工学会秋季大会(2015年9月)にて発表を行った.国際学会については,EcoDesign 2015 International Symposium(2015年12月)への論文投稿と発表を行った.また,精密工学会秋季大会での発表内容を補強したものを,CIRP Life Cycle Engineering Conference(CIRP LCE 2016)へ論文投稿し,受理された(発表は,2016年5月).いずれの論文も,製品・サービス・ライフサイクルオプション・提供方法の組合せからなるEcoPSS ビジネスの設計支援システムの開発と,それをマネージド・ドキュメント・サービス(MDS)に適用した結果について論じたものであるが,それぞれ次のような特徴を有している. 精密工学会およびCIRP LCE 2016の論文では,EcoPSSビジネスにおけるサービス選択について,環境負荷低減策であるライフサイクルオプションの有効性を高めるサービスと顧客ニーズの満足度を高めるサービスが必ずしも整合しない問題に対して,[顧客価値]/[プロバイダコスト×環境負荷]1/2で示されるTPI(トータルパフォーマンス指標)を最小化するサービスの組合せを選択する方法を示し,MDSに適用することでその有効性を確認している.また,EcoDesignの論文では,顧客ごとのニーズに対応したサービスの提供を可能にする一方,シェアリングやプーリングなどのように複数顧客の存在が必要となる提供方法をも可能にするための,EcoPSSビジネス構成法を提案している. 提案手法では,可能なビジネス構成が莫大な数になるために,TPIを適応度として,遺伝的アルゴリズムを用いて,近似最適解を求めている.この場合も,提案手法をMDSに適用しその有効性を確認している.
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