2012 Fiscal Year Research-status Report
中小製造企業のコアコンピタンス形成と製品化過程に関する実証的研究
Project/Area Number |
24510210
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Japan University of Economics |
Principal Investigator |
櫻井 敬三 日本経済大学, 経済学部, 教授 (30592448)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 自主独立中小企業 |
Research Abstract |
研究2年目に実施予定のアンケート調査の予備調査として関西地区(当初東大阪のみから大阪府、兵庫県、奈良県)、東京地区(当初大田区のみから墨田・葛飾地区、埼玉県、千葉県)、石川地区(金沢市、小松市、能美市等)の自主独立型中小企業の経営者にインタビュー調査を実施した。全体で20社である。 さらに中小企業政策に関わっている下記組織の幹部と総括的意見交換会を都合10数回実施した。本意見交換会で間接的ではあるが30社ほどの中小企業の実態とその開発途上製品誕生についての話が聞けた。(組織:大田区産業振興協会、荒川区産業経済部経営支援課、東京商工会議所渋谷支部、大阪府立大学産学官連携機構、石川県商工労働部政策課、石川県産業創出支援機構ほか) 上記インタビュー調査および引き続き行うインタビュー調査を基にアンケート調査票を今後作成する。なお本件に関連して、平成24年度で2回講演:ものづくり企業の今後の生きる道(6月15日、9月7日)と研究・技術計画学会で発表(10月28日)を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
直接行う予定のインタビュー調査件数は計画では50社であったが、20社に留まった。その理由は中小企業の経営者の多忙さや研究開発や商品化の経過の話を聞かせていただくためにはそれなりのお土産(他社情報などの要求(開示できない)があり、筆者側からお断りしたケースがあった。そこで、当初から協力体制を持っていた関係組織のコーディネータやその責任者との意見交換会で間接的ではあるが自主独立型中小企業30社の生い立ちやその経過などを聞くことができた。したがって、ほぼ順調に進展していると考えている。また講演会では出席者から貴重な意見をいただき今後の研究内容の充実を図りたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初計画に従い2年目研究を遂行する予定である。したがってさらに10数社ほどの直接インタビュー調査(一部海外進出中小企業の現地調査も追加して行う予定である。)を夏休み期間を含め前期に行う。 当初予定通り、後期にはアンケート調査票を作成し、アンケート調査を実施する予定とする。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度物品費は前年度節約したお金でボイスレコーダー(目的:インタビュー調査の効率化)とビデオレコーダ(目的:東京商工会議者渋谷支部からの要請で経営者への筆者の本研究に関する講演内容の貸出のため講演内容を収録等)を購入する。 旅費は、前年度節約したお金(石川と関西地区はまとめて訪問し旅費節約と関東地区は請求せず)で、自社独立型中小企業の中にはインタビュー調査から海外企業との新ビジネスをしている企業があることがわかり、その主体が海外にあり、中小企業の経営者から直接海外拠点に訪問インタビュー調査をされたらどうかとの進言あり実施したい。今のところ、中国、マレーシア、タイ、ベトナムを夏季(一部冬季)期間に訪問予定とする。 人件費は当初計画通りとする。なお前年度使用しなかった5万円は今年度のアンケート調査費用に加算する。 その他費用な当初計画通りとする。なお前年度使用しなかった1万円は今年度に加算する。
|
Research Products
(3 results)