2012 Fiscal Year Research-status Report
折りたたみコンテナによるトレーラ集配送への効果に関する研究
Project/Area Number |
24510218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Oshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
新谷 浩一 大島商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60290798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 昭夫 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (40160022)
石原 良晃 大島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (60232336)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | コンテナ輸送 / 空コンテナの回送 / 折りたたみコンテナ / 国際情報交換(オランダ) |
Research Abstract |
近年,大規模コンテナ港の背後地では,空コンテナ(以下,空コンと呼ぶ)の過不足問題が深刻化している.その問題の緩和に,空のときに輸送容量を縮小可能な折りたたみコンテナ(以下,折りコンと呼ぶ)の導入が期待される.しかし,折りコンはいまだ本格的な実用化にまでいたっていない.そのコンテナの商業ベースでの誘導に対してはコスト削減効果を明確にする必要がある.そこで本研究課題では,折りコンの導入が港背後地でのコンテナトレーラ(以下,トレーラと呼ぶ)による空コン回送において,トレーラの使用台数と走行距離を減らし,コスト削減効果をもたらすのか否かについて数理モデルを用いて検討する. 現段階の成果は, 整数線形計画問題としての定式化が完了し,小規模問題を想定して数値実験を終えたところである.その結果から一定の知見が得られたので,国際ジャーナルおよび国内学会論文集への投稿・掲載,国内学会および国際会議での研究発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
すでに定式化を終え,小規模問題であるが数値実験を行った.それによって,ある一定の知見が得られたので,国際ジャーナルおよび国内学会論文集への投稿・掲載,国内学会および国際会議での研究発表を行うことができたため.
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Strategy for Future Research Activity |
現実規模の問題を扱うためには,効率的に数値計算を行うための解法の採用が必要である.現時点ではそこまで到達できていない.したがって今年度は,メタヒューリスティクスの手法を採用し,モデルにフィットさせる作業を行う.年度中によい結果が得られれば,国内学会および国際会議での研究発表を行う予定である. 次の2名に研究協力者になってもらう予定である. (1)オランダ・デルフト工科大学のRob Konings研究員 (2)オランダの折りたたみコンテナメーカ(Holland Container Innovations)のSimon Bosschieter氏 これらの研究協力者より,折りたたみコンテナに関するアドバイスや関連データをもらいながら円滑に研究が進められるよう努力する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度では主に,モデルの求解手法としてのメタヒューリスティクスの適用,プログラムのコーディングおよび数値実験を行う.研究費は大別して次の3つとなる. (1)数値実験を行うための物品(ハード,ソフト) (2)研究打ち合わせや国際会議,国内学会での研究発表のための旅費や参加費 (3)論文投稿費用
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