2013 Fiscal Year Research-status Report
客観的根拠に基づく津波防災情報及び豪雨防災情報のあり方に関する研究
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24510224
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
牛山 素行 静岡大学, 防災総合センター, 教授 (80324705)
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Keywords | 豪雨災害 / 津波災害 / 災害情報 / 防災計画 / 被害軽減 / 人的被害 |
Research Abstract |
防災気象情報に対する認識,利活用状況に関する調査を進め,「豪雨防災情報に対するインターネット利用者の認識 -2004~2013年の4調査の比較から-」,「テレビ放送における防災情報の伝達状況 -テレビ局アンケート調査およびweb調査から-」,「豪雨時の行政機関への電話通報を基にした災害危険度の推定」,「レベル化された気象警報に対する情報利用者の認識」などとして報告した.豪雨災害,津波災害による犠牲者の特徴分析についても検討を進めており,「陸前高田市における東日本大震災津波犠牲者の特徴・続報」,「避難猶予時間に着目した三陸海岸おける東日本大震災津波犠牲者の特徴 -道路網データを用いた解析から-」,「発生場所別に見た近年の豪雨災害による犠牲者の特徴」などとして報告している.2013年中に発生した豪雨災害に関しても,犠牲者の発生状況,防災情報の活用の面から緊急調査を実施し,「平成25年7月山口・島根の豪雨による災害の特徴」,「平成25年8月秋田・岩手の豪雨による災害の特徴」として速報した.これら研究成果は気象庁,内閣府等の各種検討会を通じて報告され,国の政策決定過程の基礎情報として活用されているほか,2013年度中だけで約200件に及ぶ新聞・テレビ報道を通じて社会においても活用されている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画として挙げた「基礎調査としての津波災害時及び豪雨災害時の犠牲者発生状況とその際の災害情報の関係についての調査推進,データベース構築」,「標高認知あるいは他の地域属性と防災意識・行動の関係について,条件の異なるいくつかの地域を対象とした住民や各種機関の意識調査の実施」,「近年整備された災害情報に対する住民の認知・理解状況の把握」のいずれについても調査に着手,または調査結果の整理を行っており,特に作業の遅れは生じていない.
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Strategy for Future Research Activity |
東日本大震災およびこれまでに発生した豪雨災害を対象とした,「基礎調査としての津波災害時及び豪雨災害時の犠牲者発生状況とその際の災害情報の関係についての調査推進,データベース構築」,「近年整備された災害情報に対する住民の認知・理解状況の把握」をさらに進める.年度途中に発生した災害事例についても機動的に調査を実施する.今年度は特に,防災気象情報に対する住民および自治体防災関係者の認識と課題について把握し,人的被害軽減を目指した近年の防災気象情報のあり方についての整理を進めたい.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
豪雨災害の続発により,インターネット利用の緊急調査を先行して行い,紙による郵送調査の実施を次年度に繰り越すなどしたことにより所要額に変化が生じた. データ処理用パソコン,処理ソフトなどに経時的な能力不足が生じており,パソコン周辺機器と合わせてこれらを補充する.また,研究計画立案後に整備された新たな防災気象情報を対象とした調査を立案し,このための調査費が必要となっている.
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