2013 Fiscal Year Research-status Report
クラウド環境下での動的原本性認証とアイデンティティの認証連携の高度化の研究
Project/Area Number |
24510233
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
大橋 正和 中央大学, 総合政策学部, 教授 (90160598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 眞由美 白鴎大学, 経営学部, 教授 (90259036)
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Keywords | 社会安全システム / 時刻認証 / クラウドコンピューティング / 拡張プロトコル / アイデンティティ基盤 / 原本性証明 / ハッシュ関数 / 分散協調システム |
Research Abstract |
24年度に行った次の4つの研究 I.動的時刻認証データ基盤研究・認証データの存在情報の提供技術 II.クラウド環境下での分散型認 証基盤におけるアイデンティティ情報への時刻認証研究 III.インターネット上の分散型認証における追跡性の対応研究IV.OpenIDベー ス上の認証情報の分散協調環境(クラウド)における拡張プロトコルの研究に引き続き25年度は次の4つの研究 I.クラウド環境下での原本性の証明に関する検証研究 認証情報に関する原本性の証明のための時刻認証に関 するタイムソースの管理 ・トレーサビリティに関する検証1標準時との時刻同期管理、2 タイムスタンプ局内の時刻精度、3 タイムスタンプサーバの 時刻精度 、4 時刻のトレーサビリティ II. 認証情報の長期保存性の研究 クラウド上での長期保存性とコンテンツとアイデンティティのデジタル連携および原本性証明の ための拡張プロトコルとのひも付けの有効性の実験を行い次年度へ引き継ぐ予定である。 III.クラウド環境下における協調ワークおよび形成知財への時刻認証研究 の確立 IV. アイデンティティ基盤の確立の研究 SocialMe diaやクラウドの普及などに伴い従来の3Aに加えて、「アイデンティティ」を適切に運用、 およびセキュリティ上の問題がないことを 保証・説明す るため、本研究では、(4)「管理・運用(Administration)」(5)「監査・追跡(Audit)」も含 めた5A が実 現されるかど うか研究した。 クラウド環境下での検証のためインターネットを介して複数台の端末とクラウド環境を設置した24年度に研究した基盤を引き続き研究 のプラットフォームに利用するとともに、研究成果を総合化するために実証実験、検証用に既存のクラウドサービスとの比較研究を行 った。最終年度に向けて24年度の研究基盤上に25年度の新しい研究を展開し最終年度の研究に繋げる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度は、研究を予定していた下記について仮想クラウド上での実証実験も含めて順調に実施できた。 I.クラウド環境下での原本性の証明に関する検証研究 認証情報に関する原本性の証明のための時刻認証に関 するタイムソースの管理 ・トレーサビリティに関する検証1標準時との時刻同期管理、2 タイムスタンプ局内の時刻精度、3 タイムスタンプサーバの 時刻精度 、4 時刻のトレーサビリティ II. 認証情報の長期保存性の研究 クラウド上での長期保存性とコンテンツとアイデンティティのデジタル連携および原本性証明の ための拡張プロトコルとのひも付けの有効性の実験を開始し次年度へ引き次ぐ。 III.クラウド環境下における協調ワークおよび形成知財への時刻認証研究 の確立 IV. アイデンティティ基盤の確立の研究 SocialMe diaやクラウドの普及などに伴い従来の3A(1)認証(Authentication)...利用者をユニークに特定するための情報、(2)認可(Authorization)...利用者に与えられる権限情報(情報へのアクセス・操作許可)、 (3)属性(Attribute))...利用者の個人属性(所属、役職など)に加えて、「アイデンティティ」を適切に運用、 およびセキュリティ上の問題がないことを 保証・説明す るため、本研究では、(4)「管理・運用(Administration)」(5)「監査・追跡(Audit)」も含 めた5A が実 現されるかど うか研究した。 25年度に予定していた研究については順調に推移し成果については、国際ジャーナル、国際会議等で発表した。 次年度へは、拡張プロトコル上での認証の用構成について補年度の成果を引き継ぎ引き続き成果を論文として公表する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24、25年度に行った研究成果と研究構築した環境を利用してクラウドにおける分散協調環境 下におけるアイデンティティ認証情報の動的原本性の確保の応用研究を行う。 IV.クラウド環境下におけるセキュリティサービス基盤としての総合化研究 平成24年度の研究に引き続き、次の4つの機能を総合化する研究を行う。 (1)アイデンティティ管理 クラウド環境下での認証上の拡張プロトコルによるシングルサイン オン機能の研究 (2)アクセス・コントロール OpenIDとXAVML(eXtensible Access Control Markup Language)によるアクセス制御の研究 (3)動的時刻認証の研究 平成24年度に行う研究 の成果をTSP(Time Stamp Protocol)RFC3161を適用したTCPベースでのサーバアクセス機能の研 究 (4)クラウド環境下での総合的な電子認証と原本性の証明の連携 電子証明書とXKMS(XML K ey Management Specification)による検証を考慮した電子認証機能の研究 24、25 年度に研究した成果を総合化 するとともに認証の元となるデータをマルチメディアデータおよび複合データに拡張し、動的原 本性の証明とアイデンティティ認証情報、ログ情報、追跡情報との蓄積と連携システムのデータ をストレージに保存し本システムの有効性を検証する。 さらにクラウド上での拡張プロトコルの有効性の検証、および分散環境下での協調ワークへの応用についても研究を進めたい。 そのためのデータ作成、入力作業が必要である。 さらにモバイル環境下での認証情報の研究を確立するため高性能の携帯型端末によりインターネット上での実証実験を実施する。 研究成果発表のため国内外の学会誌への投稿、国内外の学会での研究発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究発表予定の論文が次年度へ発表が先送りとなったためと実証実験の一部接続実験が次年度の実験の一環として実施する変更となったため。 2014年中に開催される国際会議へ研究の一部を発表する予定でありそのための旅費と実証実験の消耗品代として使用する。
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