2014 Fiscal Year Research-status Report
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24510241
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
高科 豊 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30187950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 久一 長岡技術科学大学, 工学部, 名誉教授 (30126479)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 凍害深さ / 赤外線サ-モグラフィ / 超音波測定 / 3次元デジタル写真計測 / ニューラルネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の実施研究成果は、研究課題の概観を国際学会ICDC2014(12月)に発表したことである。また、3次元予測モデル計算アルゴリズムの核になるニュ-ラルネットワ-クによるコンクリ-ト凍害深さの影響要因の付加的多様性処理の成果を産学官技術フォ-ラム2014にて発表し、防水塗布領域、鉄筋挿入効果、各凍結防止剤の種別の観点から新たな知見を示唆した。また平成26年度は、校務(学級担任業務)等のため交付助成使用額を使用せず、事業期間延長の承認を受けることとした。 しかし、他の研究助成を受けることで、上記国際会議において、強制熱源による凍害深さの加熱、冷熱差分から、粗骨材処理を行い、スケ-リングやひび割れの凹凸コンクリ-ト表面品質把握における赤外線サ-モ動画連続画像のPCオンライン化を基本に準備した。 また実験条件の明確化のため、レ-ザ距離計測(角度含む)を統合し、対象コンクリートボリュームに対応する他面空間処理の準備をした。凍害深さ方向の精度は超音波透過速度のトモグラフィ-法をニューラルネットワークに適用改良し、要因感度、空間情報ともに統合し、3次元デジタル写真計測システムから得られた形状点群モデル、目視情報の表現化を行い、FEMAPのポスト処理で様々な可視化の準備を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究達成度が遅れている理由は、研究以外の校務の多忙化にある。研究構想、研究設備、研究成果知見の各提示は研究計画通り、実施しているものの、研究課題の劣化予測モデルとして統一した開発に結びつけるのに時間が掛かる。特に我が国にないスケ-リング試験法を促進化、簡易化提言できる成果の提示、耐久性試験デ-タ最終結果の取得に労力等を要する。 NTNU大学との海外技術研究交流活動も、時間が取れず、かなり遅れている。 屋内外を対象とした立案もしているが、設備が収集できた段階である。RC梁局所劣化の部材でのモデル検証も遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の推進方策)平成27年度における最終年度の研究方針は、下記の通りである。 1)寒地土木研究所報告(平成23年3月)に掲載された筆者のスケ-リング促進原理の機構を基に、既往の試験法を準拠しながら、促進機構の意義照査、診断簡易化の必要性、また本助成を通し得られた部分的知見をまとめ、診断結果の高度提示を行う。 2)赤外線サ-モ技術、超音波測定技術、写真形状計測技術、逆解析技術の統合を行い、コンクリ-ト凍害深さの3次元劣化予測モデルとして開発提案する。 3)NTNU大学との海外国際研究交流活動として、さらなる技術支援体制を検討する。4)凍害を受けたRC梁における局所的劣化部材でのせん断機構の検証を行う。5)コンクリ-ト構造物劣化部位と本診断方法、実験結果との関連性をまとめる。
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Causes of Carryover |
(理由) 前年度は、既存設備で研究を実施し、本年度、当初に、研究完結のための必要備品を十分に検討した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
赤外線サ-モグラフィの他面測定、インタ-バル測定が重要な側面と考え、レ-ザ距離計や超音波測定機とともに備品を整備する。 技術サポ-ト費用、海外出張費用等を計画している。
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Research Products
(3 results)