2013 Fiscal Year Research-status Report
局所豪雨を観測する降雨レーダの高精度電磁界解析および雨量と減衰係数の関係の解明
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24510253
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
田中 雅宏 岐阜大学, 工学部, 准教授 (80267848)
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Keywords | 電磁界解析 / 数値計算 |
Research Abstract |
本研究では雨滴を球体とみなし,多数の球体による高精度電磁波を目的としている。本研究では,(1)解析的な解法,(2)モーメント法と解の重ね合わせによる解法,の2種類を用いている。本年度の研究実績は下記の通りである。 (1)解析的な解法に関して 昨年度までに開発したシミュレーションコードを用いて,球体数(雨滴数)を変化させシミュレーションを実施した。その結果,球体数が800程度を超えると,CPU稼働率が数パーセント程度に低下し,球体数をそれ以上増やすことができなかった。原因を調査したがこれまでのところ不明である。 (2)モーメント法と解の重ね合わせによる解法 昨年度の研究で,昨年度までに開発したシミュレーションコードでは,球体数(雨滴数)が少数しかない場合および屈折率が小さい場合には妥当な解が得られるが,物体が多数ある場合および屈折率が大きい場合には解が収束しないことが分かった。本年度の研究で,その原因は数値計算誤差の累積にありそうであることが分かった。その検証のため,点整合法による解法のシミュレーションコードの作成に取りかかった。昨年度中に点整合法のシミュレーションコードが完成せず,作成を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
雨滴数の増加させた場合,シミュレーションの実行速度が旧劇に遅くなることや,解の収束しないなど,シミュレーションモデルの大規模化による発生する問題に対応できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)解析的な解法に関して シミュレーションにおける使用記憶容量がボトルネックとなり,CPU稼働率が低下していることが考えられる。使用記憶容量を確認し原因の究明を行う。また,その対処方法を検討する。 (2)モーメント法と解の重ね合わせによる解法 点性合法による解法のシミュレーションコードを完成させ,モーメント法と解の重ね合わせによる解法の解が収束しない原因が数値計算誤差の累積であるか検証をおこなう。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究に遅れが生じているため,購入を計画していた計算サーバの購入を一部見送ったため。 購入を見送った計算サードの購入を予定している。
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Research Products
(2 results)