2013 Fiscal Year Research-status Report
豪雪地域における地震により誘発される土砂と雪の複合流動現象に関する研究
Project/Area Number |
24510263
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Research Institution | National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention |
Principal Investigator |
上石 勲 独立行政法人防災科学技術研究所, 観測・予測研究領域 雪氷防災研究センター, 総括主任研究員 (60455251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森口 周二 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (20447527)
小田 憲一 日本大学, 理工学部, 助教 (70632298)
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Keywords | 積雪 / 土砂 / 複合流 / 地震 |
Research Abstract |
防災科学技術研究所構内に長さ5mの実験斜面を設置し、土砂と雪の混合流の実験を行った。2次元斜面実験で流動幅を可変型にし、側壁を設けて斜面上部から30cmに仕切板を持ち上げることによって土砂と雪の複合流を発生させることとした。流下状況の動画撮影から流下速度を読み取るとともに、堆積状況も実験後測定した。土砂と雪の混合比を変えることによって、同じ重量でも流下距離が異なって結果となった。 実験斜面を低温実験室に入れマイナス10℃の乾雪を用いた実験も行い、乾雪の場合湿雪よりも流下延長が長くなることなどが分かってきた。 また、土砂と雪の2相の運動解析シミュレーションを解析し、各種条件を変化させ、模型実験を再現するよう係数のチューニング等を行った。 さらに、昨年新潟県中越地方で発生した大雨による土砂崩壊個所の現地調査を実施するとともに、冬期積雪期の雪崩発生状況の現地調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目の計画である積雪と土砂の複合流の再現実験を行ってその流動特性を把握するともに、運動解析プログラムによる再現実験によって、土砂と雪の混合比などの条件を変えた運動解析も行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降は、これまでの実験や運動解析結果をもとに、各種条件での実験を継続してそのメカニズムをさらに解明するとともに、モデル斜面での積雪と土砂の複合流のハザードマップを試作する。
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