2012 Fiscal Year Research-status Report
末梢血におけるアルツハイマー病脳関連遺伝子のエピジェネティック・遺伝子発現解析
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24510275
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
宮下 哲典 新潟大学, 脳研究所, 助教 (60323995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池内 健 新潟大学, 研究推進機構, 准教授 (20372469)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | バイオマーカー / アルツハイマー病 |
Research Abstract |
ヒト脳疾患の進展を末梢血のエピゲノムやトランスクリプトームの変化として捉えられるか?本研究プロジェクトではアルツハイマー病(AD)の抹消血に着目し、特定遺伝子のエピジェネティックな変化と遺伝子発現の変動を調べる。以前行ったヒト死後脳の遺伝子発現データを用いて、ADに特徴的な脳病変である「神経原線維変化(NFT:neurofibrillary tangles)」の進展と関連する遺伝子群を同定する。その中からさらに遺伝子を選抜し、DNAのシトシンメチル化レベル(5-mC)と遺伝子発現レベルを解析する。ADの進行が末梢血の変化に反映されていれば、侵襲度の低いバイオマーカーとしての可能性が期待でき、研究の更なる展開につながると考えられる。 平成24年度はヒト死後脳71症例(東京都健康長寿医療センター:村山繁雄博士提供)の嗅内野、側頭葉(第1側頭回)、前頭葉(第2前頭回)に由来する全RNAを用いたエクソンアレイ(Affymetrix社)解析データから、NFTの進展(Braak NFTステージ分類:0 → I-II → III-IV → V-VI)と関連する「NFT関連遺伝子群」を同定した(宮下・中谷・桑野)。一部のNFT関連遺伝子については定量的リアルタイムPCR(TaqMan法)によって再現性を確認した。各遺伝子の機能や末梢血での発現量を文献やデータベースを検索し、精査した上でさらに遺伝子を絞り込み、本研究プロジェクトの解析対象遺伝子として限定した(宮下・中谷・桑野)。臨床被検体のリクルートは新潟大学病院の物忘れ外来で実施し、採血はインフォームド・コンセントを経て、同意を得た上で行った(池内)。その際、統計解析に必要な臨床情報(性別、年齢、認知機能テスト情報など)も合わせて取得した。血液は超低温フリーザー(-80℃)内で一時的に保管している(宮下)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Braak NFTステージ分類に依存して発現変動する遺伝子を同定でき、また認知症外来にて採血が順調に進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
保存中の末梢血からRNA抽出、及びゲノムDNAの抽出を順次行う。定量と品質管理を行った後、遺伝子発現解析とDNAメチル化タイピングを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
遺伝子発現解析とDNAメチル化タイピング試薬を購入する。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Alteration of POLDIP3 Splicing Associated with Loss of Function of TDP-43 in Tissues Affected with ALS.2012
Author(s)
Shiga A, Ishihara T, Miyashita A, Kuwabara M, Kato T, Watanabe N, Yamahira A, Kondo C, Yokoseki A, Takahashi M, Kuwano R, Kakita A, Nishizawa M, Takahashi H, Onodera O.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 7
Pages: e43120
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] アルツハイマー病のコピー数多型解析(Copy number variation analysis of Alzheimer's disease).2012
Author(s)
中谷明弘, 宮下哲典, 西田奈央, 徳永勝士, 井原康夫, 桑野良三(Akihiro Nakaya, Akinori Miyashita, Nao Nishida, Katsusi Tokunaga, Yasuo Ihara, Ryozo Kuwano).
Organizer
第35回日本分子生物学会年会.
Place of Presentation
福岡県福岡市
Year and Date
20121211-20121214
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