2012 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病疾患感受性SNPから得られる遺伝的情報の臨床的有用性に関する検討
Project/Area Number |
24510276
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
岩田 実 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (20345565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸辺 一之 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (30251242)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 疾患関連遺伝子 / ゲノム |
Research Abstract |
交付申請書に記載した研究実施計画書の項目に従い下記に記載。 新規のサンプルの収集;平成24年度は新規に2型糖尿病症例75例、対照症例8例のサンプルを収集した。平成25年度もサンプル収集を継続している。平成24年度末で、今までに収集したサンプル数は、2型糖尿病症例(T2DM)799例、対照症例(CON)771例となり順調に進んでいる。 試料の処理および遺伝子解析;理化学研究所、東京大学との共同研究により、HHEX (rs1111875, rs7923837), CDKAL1 (rs7756992), CDKN2A/B (rs10811661), SLC30A8 (rs13266634), KCNJ11 (rs5219), IGF2BP2 (rs4402960), PPARG (rs4402960), TCF7L2 (rs7903146, rs12255372), FTO (rs8050136), KCNQ1 (rs2237892), KCNJ15 (rs374687), UBE2E2 (rs7612463, rs9812056), C2CD4A-C2CD4B(rs7172432), GCKR(rs780094), IRS-1 (rs2943641)GRB14(rs3923113),ST6GAL1(rs16861329),VPS26A(rs1802295),HMG20A(rs7178572),AP3S2(rs2028299), HNF4A(s4812829)のgenotypingをT2DM 799例、CON 771例にて施行している。 T2DM 799例、CON 771例において臨床情報の収集も順調に進んでいる。 既に収集済みのサンプル(2型糖尿病症例724例,対照763例)において、Geretic risk scoreとインスリン分泌能(血清Cペプチド)の推移について調査中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
A. 2008年末~2009年末に収集した763名の対照(CON)のサンプルに関して、3年後、5年後のインスリン分泌の推移や糖尿病発症の有無を調査し、又、上記の症例の内、75g OGTT施行症例においては、追加分泌の指標であるInsulinogenic indexやDIなどの推移も調査し、GRSの大小によりこれらの指標が影響を受けるかどうか、について解析する。→この内容については、現在、共同研究病院である糸魚川総合病院や社会保険高岡病院に依頼しデータ収集している。 2型糖尿病(T2DM) 724例についても経年的なインスリン分泌能や治療内容(特にインスリン導入の有無)の推移について調査しGRSの大小により影響を受けるかどうか同様に検討を行う予定である。→富山大学附属病院通院中の症例について調査している。 B. 横断的検討として、最近、報告された南アジア人のT2DMで有意な関連を示したGRB14, ST6GAL1, VPS26A, HMG20A, AP3S2, HNF4A(Nature genetics 43:984-9, 2011)の6SNPsにおいてgenotypingを行う。この中で日本人T2DMに有意な相関を示すものがあれば、14SNPsに追加しGRSを再度countし臨床パラメーターとの関連について①のような横断的検討及び、今回予定している縦断的検討を行う。→理化学研究所、東京大学との共同研究により上記のSNPのgenotypingを行っている。 上記の検討に関してpowerを増すために更に新たにT2DM, CONのサンプルを収集する。→新規のサンプル収集は順調に進んでいる。 研究の経過は、上記のような経過であり、交付申請書に記載した研究の目的の各項目について概ね順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度と同様に新規のサンプルの収集、臨床情報の収集を行い、新規に集めたサンプルについては、SNPのタイピングを行う。 a. 2型糖尿病(T2DM)と対照(CON)における各SNPsにおけるrisk allele frequency(RAF)の違いを性、年齢、BMIで調整したロジスティック回帰分析を用い有意差検定を行い、オッズ比を算出する。 b.また、既に日本人T2DM疾患感受性SNPsである事が認知されている14SNPs以外に、近年南アジア人においてT2DMに関連がある事が明らかになってきた6SNPsについてgenotypingを行い、その中で有意なT2DMと相関を示すSNPsがあれば、14SNPsに加えて再度Risk allele合計数(genetic risk score; GRS)を計算する。GRSと 新規に集めたサンプルを加えたCON 約1000例 T2DM 約1000例において臨床像(糖尿病発症年齢、体重歴、罹病期間、インスリン分泌能(F-CPR, CPI(=F-CPR*100/FPG)、HOMA-β、治療内容、糖尿病診断時に施行された75gOGTTにおけるインスリン分泌など)との関連性について、再度横断的検討を行う。 c. 上記の横断研究以外に、既に収集済みのサンプルにおいて、GRSと糖尿病発症との関連を対照例で、又、GRSとインスリン分泌能の推移について対照、T2DMにおいても縦断的に検討していく。 d. 薬物の介入により、GRSによるインスリン分泌低下を改善出来るかどうかについても検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
PCR用試薬/容器 55万円 資料収集旅費 30万円 その他 75万円 (検査会社にDNA抽出の依頼並びに検査費用) 平成24年度に購入を予定していた解析用試薬が、平成25年度前半に購入する事になり、その為、平成24年度の研究費約70万円が平成25年度に繰り越しになった。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Genetic risk score constructed using 14 susceptibility alleles for type 2 diabetes is associated with the early onset of diabetes and may predict the future requirement of insulin injections among japanese individuals.2012
Author(s)
Iwata M., Maeda S., Kamura Y., Takano A., Kato H., Murakami S., Higuchi K., Takahashi A., Fujita H., Hara K., Kadowaki T., and Tobe K
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Journal Title
Diabetes Care
Volume: 35
Pages: 1763-1770
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] A single nucleotide polymorphism within DUSP9 is associated with susceptibility to type 2 diabetes in a Japanese population.2012
Author(s)
Fukuda H., Imamura M., Tanaka Y., Iwata M., Hirose H., Kaku K., Maegawa H., Watada H., Tobe K., Kashiwagi A., Kawamori R., and Maeda S.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 7
Pages: e46263
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Replication study for the association of rs391300 in SRR and rs17584499 in PTPRD with susceptibility to type 2 diabetes in a Japanese population.2012
Author(s)
Imamura M, Iwata M, Maegawa H, Watada H, Hirose H, Tanaka Y, Tobe K, Kaku K, Kashiwagi A, Kadowaki T, Kawamori R, Maeda S
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Journal Title
Journal of diabetes investigation
Volume: 3
Pages: 331-336
DOI
Peer Reviewed
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