2013 Fiscal Year Research-status Report
第二次世界大戦中のタイにおける日本軍の軍事輸送に関する研究
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24510351
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
柿崎 一郎 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 准教授 (00315821)
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Keywords | タイ / 日本軍 / 軍事輸送 |
Research Abstract |
本年度も当初の計画通り8~9月と3月にそれぞれ3~4週間ずつタイにおける資料収集を2回行い、タイ国立公文書館での資料収集を進めた。対象となる軍最高司令部文書はコピーができないことから、資料はすべて持ち込んだパソコンに入力する必要があるが、今年度の主要な作業であったタイ国内の日本軍の動向に関する資料の探索も順調に進んだ。 また同所で収集した資料のデータベース化も順調に進み、膨大な資料である請求書についてもデータベース化を完了させた。これによって軍用列車の運行予定表からは判別できない軍事輸送の状況や、一般旅客列車の使用状況が明らかとなった。引き続き、タイ国内の日本軍の動向に関する資料の分析も進めているが、こちらはまだ探索していない資料が多数存在することから、引き続き資料収集と並行させながらデータベースの分析を進めていく。 国内では、昨年度から今年度に移した外務省外交史料館や防衛省防衛研究所での一次資料の探索を行った。現在関係する資料の多くがアジア歴史資料センターのホームページからオンラインで読むことができるため、依然として電子資料化がなされていない防衛省防衛研究所の資料収集を行った。同所へは週1回のペースで10回以上訪問を行い、資料探索を行ったうえで必要な情報を収集した。また。アジア歴史資料センターのオンライン資料も確認し、必要な資料の収集を行った。他にもタイ国内に駐屯あるいは通過した部隊の戦史集を引き続き探索し、公的な資料からは確認できない日本軍の動向を示す資料を入手することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最も重要な資料源であるタイ国立公文書館での資料収集を順調に進めることができたほか、昨年度から今年度に変更した日本国内での一次資料収集も順調に推移した。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り年2回のタイにおける資料収集を進めるとともに、入手した資料のデータベース化も進める。また日本国内では引き続きアジア歴史資料センターの所蔵資料の探索を進めるとともに、すでに収集した資料のデータベース化を進める。
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Research Products
(4 results)