2015 Fiscal Year Research-status Report
近代日本の男性性構築におけるミソジニー・ホモソーシャル・ホモフォビア
Project/Area Number |
24510369
|
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
海妻 径子 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (10422065)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 男性史 / 日本史 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は後半を、所属大学で設けられている海外研修に充てることになったため、後半は海外での研究成果公開の機会と位置づけ、当初計画で予定していた資料分析は前半に集中して作業することとなった。申請時の当初計画では、今年度を「収集した資料の男性性言説を(a)ミソジニー、(b)ホモソーシャル、(c)ホモフォビア、の3つの軸に沿って分節化した上で分類し、各分節をデータベースソフトに打ち込んで整理した上で、そこにどのような構造がみられるかを検討する作業を開始する」時期と位置づけていたが、現時点では収集した資料の一部を分節化し、今後の打ち込みをどのようにおこなうと構造を見出しやすいか、試験的作業を進めている。本格的打ち込みは来年度実施する。 他方で海外での研究成果発表については、ポーランド・ヴラツロフでの研究会発表などに本プロジェクトの成果の一部を反映させて実施することができた。今後、論文での成果公開につながるよう、より成果を整理することが課題となる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
打ち込み作業は遅れているものの、最終年度に予定していた成果公開を、成果の一部に関してであるとはいえ前倒しし、しかも海外でおこなうことができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究補助者の確保につとめる。また今後も積極的に研究成果の公開をこころがけていく。
|
Causes of Carryover |
当初計画では次年度以降に予定していた研究成果公開を、今年度に前倒しした分、国内で研究補助者を使用しての資料分析およびそれにともなう謝金の執行を来年度にまわさざるを得なかったため
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初計画では今年度に予定していた、データ分析の打ち込み作業にかかる謝金として使用
|