2015 Fiscal Year Annual Research Report
来華イエズス会士がもたらしたもの-『天学初函』に見る異文化概念の理解と齟齬-
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24520047
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Research Institution | Kitakyushu National College of Technology |
Principal Investigator |
安部 力 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科(一般科目), 教授 (60435477)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | イエズス会士 / キリスト教思想 / 天学初函 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究にかかる平成27年度の研究実績の概要は次の通りである。27年度は主に当該課題に関する研究のまとめを行ったが、その成果は「台湾におけるカトリック・キリスト教信者の宗教意識に関する一考察(五) ―建築様式及び装飾備品を中心に(Ⅰ)―」(『北九州工業高等専門学校研究報告』第49号、平成28年1月、95~104頁)において報告を行った。これは、前稿「台湾におけるカトリック・キリスト教信者の宗教意識に関する一考察(四) -「図・像」を中心として(Ⅰ)-」の続編として、前稿では取り扱えなかった教会建築様式やその装飾物に焦点を当て、まとめたものである。これらには、各地域性が見られることから、当地(台湾)の信者の「宗教意識」が濃厚に反映されていると言える。調査対象地も前稿に引き続き、台北市、新北市、基隆市の各天主堂となっている。 また、明末時点の思想状況を把握するために九州大学で行われている輪読会(宋明思想研討会)には継続的に参加し(27年度途中からは「羅近渓文集」輪読会となる)、研究成果を今後も発表していく予定である。 以上が「文献」および「調査報告」である。現地調査自体は、本来であれば、平成28年の3月中に、本研究課題に関する総括的調査を台湾で行う予定であったが、2月末に研究担当者が心臓疾患の手術・加療のため入院を余儀なくされ、行えなかった。 しかし、校務の一環として平成27年10月末には、本務校の学生約100名を台湾に引率し、台湾における宗教文化などについて実地に体験させ、本研究課題に関する調査を平行すると共に、研究成果の社会的・教育的還元については大きな成果となったと考えている。
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Research Products
(1 results)