2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24520106
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
秋庭 史典 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (80252401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 泰博 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (50292983)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 触譜 / 触覚 / 美学 / 感覚の変換 / 触覚刺激 / 感覚言語 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、最終年度として、次の2点を目標としていた。ひとつは、触覚刺激による実験計測系の構築に向けた研究、もうひとつは、触覚・視覚・聴覚という感覚の変換・再編成の可能性の考察である。さらに、最終年度であることから、これらの成果をまとめ、触譜の変遷とその意義に関する美学的考察を行うことを目指していた。 第一の点、触覚刺激による実験計測系の構築については、アミラーゼを指標とし、触譜を用いて制作された「よい触覚刺激」と「悪い触覚刺激」とを与えた場合、それぞれ異なる結果を生じることが示された。これは、触覚刺激による効果の計測系構築に向けての前進を示すとともに、触譜を用いて或る程度意図的にコントロールされた触覚を制作する可能性を示唆するものでもある。第二の点についても進展があった。触譜を音楽に、あるいは文学を触譜に、といった感覚相互の変換はすでに初年度から行ってきたが、26年度は、触譜を基礎にした振動音楽を発表することができた(この「振動音楽Four Seasons Op1」は、別記のURLから試聴可能である)。 こうした成果を受けて、研究成果に関する発表や講演を行った。なかでも、2014年11月20日人工知能学会合同研究会(慶応義塾大学日吉校舎)での「感覚言語」セッション、ならびに、2015年2月22日に開催した「触覚美学の拡張」講演会(東京八重洲ホール)では、内外から複数の研究協力者を招き、成果報告を行うことができた。前者では、触譜によって表現される感覚言語の可能性について、後者では、触覚と生理的振動(震顫)ならびに現代音楽における可視化表現との関係について議論するとともに、本研究の最終的なとりまとめとして、触譜の変遷とその意義を「触覚美学の拡張」という観点から論じた。あわせて、触覚から感覚言語へという、今後の展開を導くことができた。
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Remarks |
(2)については、SoundCloudによる聴取が、(3)については、YouTubeによる視聴が可能(2015年4月21日現在)である。
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Research Products
(10 results)