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2012 Fiscal Year Research-status Report

スマトラにおけるシュリーヴィジャヤ・マラユに関する美術史学的調査研究

Research Project

Project/Area Number 24520111
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

伊藤 奈保子  広島大学, 文学研究科, 准教授 (20452625)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsマラユ / シュリーヴィジャヤ / 密教 / インドネシア / 東南アジア
Research Abstract

本研究は、未だ明確にされていないシュリーヴィジャヤ・マラユの解明の一端を目指すものである。シュリーヴィジャヤ・マラユに関しては、現段階において、時代、地域、宗教形態など詳細について判明していないのが現状である。そこで、本研究では、重要な拠点と考えられるスマトラに焦点をあて、残存する鋳造像、石像、及び遺跡の調査を行い、それらを詳細に分析、考察することにより、宗教形態の体系化をはかることを第一の目的とする。こうした総合的な研究の成果は、当地の宗教史を再構築することに貢献し、またインドネシアとの関連性を考える上で重要な示唆を与えるものとなり、最終的に東南アジアの作例群との比較を可能にさせ、それぞれの地域で、如何なる宗教が伝播、信仰されていたのかを究明することにつながるものと考える。そして具体的なシュリーヴィジャヤ・マラユの様相が明らかになるものと思われる。
当該年度では、スマトラにおける鋳造像、石像、遺跡の資料収集を行った。特に鋳造像に関しては、南スマトラ、コムリン(Komering)川の鋳造像、弥勒菩薩像、観音像、如来像の3躯について、その形状、装飾等、詳細を分析を行い、特に一面八臂の観音像の考察からこの地域に密教が存在していた可能性を導き出した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

昨年は、体調不良により長期の調査が行うことができなかった。ただし、鋳造像、石像、遺跡の文献資料を徹底的に行い、スマトラ島の地図上に確認し、それぞれの像や、遺跡の特徴などを地域、時代により明確にし、ある程度の体系化を図った。

Strategy for Future Research Activity

今年度は、夏期にジャカルタ国立博物館での綿密な調査、及びスマトラの調査を計画している。前年度の収集した資料のもと、スマトラでの博物館、資料館等の収蔵庫の調査、及び現地の遺跡、彫像、レリーフを含めた詳細な考察を行うことを予定している。
そのために平成25年4月、ジャカルタ国立博物館学芸員が来日した際、連絡を取り、計画を練り直した。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

8月にインドネシアの国立博物館、及びスマトラの調査を行う予定。その際、日本から研究協力者の参加を考えており、そのための旅費、滞在費の費用を考えている。また、書籍資料の購入、博物館・資料館での資料コピー、撮影機材の補充、及び現地では、移動手段の車の調達と現地ガイドへの報酬、書籍購入費、博物館等の協力スタッフへの謝金などに費用の活用を予定している。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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