2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24520124
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
岩間 香 摂南大学, 外国語学部, 教授 (50258084)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 内裏 / 儀式 / 復古様式 / 土佐派 / 障壁画 |
Research Abstract |
<具体的内容> 本年度の目的は(1)近世内裏における儀式のしつらいに関する資料、(2)ハレ・ケ・ケガレなどの空間認識を示す資料を収集分析することであった。(1)に関してはすでに収集している宮内庁資料から、①宝永度内裏における荒海障子の障壁画資料を得ている。また「造内裏御指図御用記」から、②寛政度内裏のしつらいに関する資料を抽出している。さらに宮内庁所蔵資料から、③宝永度内裏・寛政度内裏における観能のしつらいの資料を見出し分析中である。(2)に関しては、④木子家文書からは内裏において天皇の崩御が後の資料を得ている。 <意義・重要性> ①と②はそれぞれ宝永度と寛政度の内裏のケ(日常)の空間に関する資料であある。それに対して③はハレのしつらいに関する資料であり、宝永度内裏と復古様式による寛政度内裏との比較が可能になる。④については柱や障壁画の破却などケガレを避けるための実態が明らかになった。いずれもこれまで知られていない資料であるため、次年度はこれらの資料の紹介と分析を行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2012年度は大学で役職につき多忙になり、家庭でも介護の必要が生じたことから研究出張ができなかった。そのため資料の収集ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)学休期間中に東京2回・名古屋・九州に各1回出張し、資料の収集に務める。アルバイトを頼み整理し、ハレ・ケ・ケガレなどの儀式別リストを作る。 (2)2012年度に抽出した資料を分析し、その結果を論文として発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
パソコン・カメラ:400,000円 出張旅費:200,000円 資料複写:600,000円 謝金:300,000円 その他:49,537円
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