2014 Fiscal Year Research-status Report
マーカス・ガーヴェイとハーレム・ルネッサンスの黒人たち―その反目の裏と表
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24520269
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
君塚 淳一 茨城大学, 教育学部, 教授 (60259588)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マーカス・ガーヴェイ / WEBデュボイス / ハーレムルネサンス / 1920年代 / ジャマイカ / ロンドン / アメリカ / ブッカ―Tワシントン |
Outline of Annual Research Achievements |
マーカス・ガーヴェイ(Marcus Garvey)が母国のジャマイカで黒人の向上のための教育を志し、英国に渡った際に、その後に影響を受けたブッカ―・T・ワシントン(Booker T Washington)の著書『奴隷から身を起して』(Up From the Slavery) を知ることになる地がロンドンである。このロンドンにあるマーカス・ガーヴェイ図書館(The Marcus Garvey Library)を訪れ、ガーヴェイ関連の貴重な資料の閲覧と収集を行った。また国内においては東京アメリカ研究所、国立図書館、また黒人文庫がある神戸外国語大学図書館において資料収集を行った。また副会長を務める「多民族研究学会」や長年所属している「黒人研究会」において、アフリカ系アメリカ人関係の研究者と研究会を開き、意見交換や貴重な助言をもらい、論文執筆に役立てた。そして出版が遅延しており、年度末には間に合わなかったが、既に1920年代にガーヴェイとハーレム・ルネッサンス期に敵対したWEBデュボイスの『ジョン・ブラウン』の伝記も今年度に執筆し既に入稿済みで、ワシントンそしてガーヴェイを、デュボイスがいかにあえて自身の敵に回したかを読み解くために役立った。同時に27年度の7月には前出「多民族研究学会」におけるシンポジウムを準備中で、黒人教育を軸にワシントンとガーヴェイの視点から分析をするシンポジウムの講師として発表予定であり、そのための研究会を、黒人研究者などと数回にわたり行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マーカス・ガーヴェイの1920年代のアメリカにおける活動について、また当時、敵対していたWEBデュボイスについての資料の収集は十分であり、学会における研究発表の準備、また関連した分野においても、成果が上がっているため。具体的には既に英米文化学会でのガーヴェイとワシントンの関係についての発表を済ませ、論文としても発表し、関連する共著2編も入稿済みであり、2種類の著書として発刊予定である。また今後は多民族研究学会のシンポジウムも控えている。なお海外での資料収集については、国内では収集不可能なものもあり、少々、必要であると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
海外(特にニューヨーク、アメリカ南部、ジャマイカなど)における更なる資料収集、また、学会での研究発表とシンポジウムの開催、論文執筆と関連著書の刊行を予定している。
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Causes of Carryover |
平成26年度は平成25年度までに収集した資料を基に、3冊の共著執筆に専念したため、予定していた出張を一部取り止めたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
不足している「マーカス・ガーヴェイとアメリカ政府の関係」を明らかにする資料などを収集するため、アメリカにおいて収集を予定している。
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Research Products
(5 results)