2014 Fiscal Year Research-status Report
「共同性なき共同体」の可能性:ジョウゼフ・コンラッド後期作品の再考
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24520301
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
山本 薫 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (50347431)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コンラッド / 歴史小説 / 共同性 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)2015年度11月に開催予定の第2回日本ジョウゼフ・コンラッド協会大会において、採択課題の共同体の問題と西欧的個人主体形成を19世紀の視覚文化との関連で論じ、発表する予定であったが、コンラッドの「彫塑的想像力」の観点から視覚文化を相対化し、コンラッドが「個人」の視点を脱却し、「共同性なき共同体」へ向かう一つの契機をコンラッドの歴史小説The Arrow of Goldに見い出そうとする論考がまとまったので、2015年英国ロンドンで開催される第41回英国コンラッド学会で、An Art of Palpation: Plastic Imagination in The Arrow of Goldと題して研究発表を行うことにした。
2)著書 Rethinking Conrad's Concept of Community: Strange Fraternityを英国Bloomsbury社から出版することとなり、正式に契約を交わした。現在原稿を修正し、11月末日までにBloomsbury社に提出する予定である。
3)コンラッド研究のアンソロジーConrad: Eastern and Western Perspectivesシリーズの次号の編集者として、日本国内のコンラッド研究者の論考を集め、総編集者であるW.Krajka教授の協力のもと編集作業にとりかかる準備をしているが、実際Krajka教授を打ち合わせをして作業を始めるのは、ポーランド・コンラッド学会が開催される2016年以降になる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記 研究実績概要欄 1)にあるように、国内学会で発表する予定であったコンラッドの歴史小説と共同性二関わるテーマを時期を早めて国際学会で発表することにした。
2)著書 Rethinking Conrad's Concept of Community: Strange Fraternityを英国Bloomsbury社から出版することとなり、正式に契約を交わした。本年度中に脱稿する予定である。
3)コンラッド研究のアンソロジーConrad: Eastern and Western Perspectivesシリーズの次号の編集者としての実際の作業は、その基盤となる国際会議が2016年にポーランドで開催されるため、2016年に持ち越される予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記 研究実績概要欄 1)2015年英国ロンドンで開催される第41回英国コンラッド学会で発表する、An Art of Palpation: Plastic Imagination in The Arrow of Goldを原稿を加筆修正し、論文としてまとめ、学術誌に投稿する。
2)英国Bloomsbury社から出版することとが正式に決定した著書 Rethinking Conrad's Concept of Community: Strange Fraternityを本年度中に脱稿する。
3)コンラッド研究のアンソロジーConrad: Eastern and Western Perspectivesシリーズの次号の編集者としての実際の作業は、その基盤となる国際会議が2016年にポーランドで開催されるため、2016年に持ち越される予定である。
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Causes of Carryover |
平成26年度は著書の修正とその他学会発表原稿の準備に時間をとられ、海外の学会で発表ができなかったため、渡航滞在費として使用しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度7月2日から4日にロンドンで開催される英国コンラッド学会で研究発表するための渡航滞在費として使用する予定。
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Research Products
(2 results)