2013 Fiscal Year Research-status Report
18世紀フランス思想における言語論の研究―ルソーとその同時代の思想家を中心に―
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24520349
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
増田 眞 京都大学, 文学研究科, 教授 (10238909)
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Keywords | ディドロ / ルソー / 言語論 |
Research Abstract |
ディドロの言語論(特にディドロの思想における言語論の役割と位置)について研究を行い、「言語と他者―ディドロと一八世紀フランス言語論―」という論文にまとめ、それは『思想』第1076号2013年第12号(岩波書店)に掲載された。 そのほか、ルソーの言語論・音楽論の形成の上で重要な草稿「旋律の起源」(L'origine de la melodie)についての研究(批評校訂版の作成)を行い、進行中である。これはフランスのガルニエ社が刊行を準備している新しい『ルソー全集』の第9巻に収められる予定であり、原稿はほぼできているが、刊行時期は未定。また、ルソー『言語起源論』の翻訳の準備も続けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2012年度中に行ったいくつかの研究発表がまだ刊行されていないが、それは主催者側の事情によるもので、原稿はすでに提出済みであり、2014年度中に論文として刊行される予定である。 今年度から来年度にかけて、ルソーやディドロの言語論に関する研究を続行するほか、同時代の言語論についても調査研究を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度から来年度にかけて、ルソーやディドロの言語論に関する研究を続行するほか、同時代の言語論についても調査研究を行う予定である。 ルソーの『言語起源論』の翻訳についても、準備を進め、特にいくつか重要なの出典について調査を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記「次年度使用学」は昨年末に図書購入の手続きが間に合わずに生じた残金である。 平成26年度の直接経費に組み入れて、研究用図書の購入費用などとして使用する予定である。
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