2012 Fiscal Year Research-status Report
コーパス日本語研究の高度化と基盤形成のための実践的総合研究
Project/Area Number |
24520425
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田野村 忠温 大阪大学, 文学研究科, 教授 (40207204)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 日本語学 / コーパス |
Research Abstract |
本研究は、コーパス(電子媒体の言語研究資料)を用いた日本語研究の新たな領域と手法を開拓し発展させることによりコーパス日本語研究の高度化を推進するとともに、コーパス関連ソフトウェアの開発・公開などを通じて学界におけるコーパス日本語研究の普及・実践に寄与することを目的としている。 本年度は、日本語コーパスに基づく各種の事例研究の可能性を追求するとともに、とりわけ2011年に完成・公開された国立国語研究所の『現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)』の特性の詳細な分析・評価に取り組み、当該コーパスを日本語研究に用いる際に注意を要する諸点を明らかにした。その成果の一部はすでに本年度中に論文の形で発表し、その続編はすでにほぼ執筆を終え近々刊行の予定である。 また、各種のコーパス関連ソフトウェアの開発・公開にも継続的に取り組んでいる。本年度中に新規開発ないし改良したソフトウェアには、①日本語の任意のテキストから語句を検索してKWIC索引の形で出力するKWIC、②KWIC索引を語句の前後の文脈に応じてソートするsortKWIC、③BCCWJの検索結果に基づいて語の共起関係を分析するBNAnalyzer、④DVD版のBCCWJからテキストを抽出するbccwj2textなどがある。それらは研究代表者のWebサイトにおいて公開しており、いずれも多数の利用者を獲得している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
達成度は目的の項目ごとに異なるが、中でも『現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)』の特性の分析・評価と、コーパス関連ソフトウェアの開発・改良に関しては、当初の見通しを大きく上回る収穫を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に従って、コーパスに基づく日本語研究の高度化と学界への普及に総合的な見地から取り組む。なお、本年度は諸般の事情により当初計画していた外国出張を延期せざるを得なかった。このために「次年度使用額」が生じたが、今後の適切な時期に当初の計画を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費は、当初の計画の通り、主に専門書籍やパーソナルコンピュータおよび関連機器を購入するための物品費、および、国内外での研究成果発表のための旅費として使用する。
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Research Products
(5 results)