2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24520453
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 博人 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (20114796)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | スペイン語 / 語彙 / 語彙変化 / 語彙変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
スペイン語語彙の通時的変化および共時的変異について、スペインおよびラテンアメリカとアフリカの研究者と協力し、総合的に研究した。成果を国際学会および国内学会に口頭発表し、学会誌に論文を発表した。 通時的変化に関するについては、文字資料の分析方法を開発し、ウェブプログラムを開発した。スペイン・アルカラデエナレス大学のペドロ・サンチェス・プリエト教授のチームが推進する「1700年までのスペイン語史資料」の収集・分析、および科学研究最高研究所のマリア・ヘスス・トレンス研究員のブルゴスの初期スペイン語資料の分析に関与し、共同研究を進めた。また、スウェーデン・ヨーテボリ大学のイングマル・シュローテン教授、およびバルセロナ大学のマリア・ピラル・ペレア教授と連携して、中世・現代イベリア諸言語訳の旧約・新約聖書の人名の変異を調査した。 共時的変異に関する研究については、スペイン・アルカラデエナレス大学のフランシスコ・モレノ・フェルナンデス教授と連携し、スペイン語圏21か国の研究者の協力を得て、これまでに蓄積してきたスペイン語語彙バリエーション資料の総合的な検討と、その全体資料を完成した。語彙の分布を数量化するために、「一般性・特殊性」の行列計算を用いた指標を作成し、スペイン語圏諸国の64都市の分類に応用した。この段階で、1993年度から継続してきた研究プロジェクト「世界のスペイン語の語彙バリエーション」を完成した。 新たに、マドリード自治大学のアントニオ・モレノ・サンドバル教授とともに、JavaScriptを用いた語彙分析プログラムLEXIS-web、および関連分析を応用したネットワーク分析プログラム集REDES-webを完成し、東京大学とマドリード自治大学の研究用サーバーにアップロードした。これを使って、両大学での言語分析法の授業を実施した。
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