2014 Fiscal Year Annual Research Report
自然談話データに基づくオハイアット・ヌートカ語の文法記述および辞書の作成
Project/Area Number |
24520458
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中山 久美子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (40401426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 俊秀 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70334448)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / 危機言語 / 記述言語学 / カナダ北西海岸 |
Outline of Annual Research Achievements |
オハイアット・ヌートカ語は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州南西部バンクーバー島西岸地域で話されている少数言語で、話者数は数十人ほどの高齢者に限られるという、典型的な「危機言語(消滅の危機に瀕した言語)」である。本研究では、オハイアット・ヌートカ語を使用しているコミュニティーで行う現地調査を軸として、研究代表者および研究分担者がすでに保有している既存の言語資料データベースをさらに拡充すると同時に、実際の言語使用場面における言語運用データの分析に基づく言語構造の記述を目的とした。さらに、自然談話データから得られた用例を数多く盛り込んだ辞書の編纂をすすめた。
研究第3年度目である今年度は、7月30日から8月23日の日程で、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー島ポート・アルバーニにて現地調査を行った。現地調査においては、新たな語彙調査、テキストデータの収集・書き起こしに加え、現地コミュニティーおよびヌートカ語話者の協力のもと、これまで集録した語彙エントリーおよび言語データ分析結果の検証と文化・社会的補足情報の収集・記録を行った。
こうして得られたデータを既存の言語データベースに加えることによってデータベースの拡充を図りながら、文法分析および文法の記述をさらに進行させた。また、ウェブでの公開に向けて、辞書の仕様の最終調整を図った。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Toward an Organic View of Unit2014
Author(s)
Nakayama, Toshihide; Nakayama, Kumiko
Organizer
Helsinki Symposium on Matches and Mismatches of Units in Interaction
Place of Presentation
University of Helsinki
Year and Date
2014-09-11 – 2014-09-12
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