2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24520471
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
秋谷 裕幸 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (10263964)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 中国語 / 中原官話 / 汾河方言群 / 韓城方言 / 霍州方言 / 音韻史 / 方言学 / 官話 |
Research Abstract |
平成24年度の主たる目標は、(1)陝西省韓城方言の調査および(2)『韓城方言調査研究』の執筆であった。 韓城方言については平成19年以降断続的に調査をかさねてきていることもあり、平成25年3月~平成25年4月の調査により、調査を完了した。 以上のデータをもとに、本研究課題の主要な目標のひとつである、陝西師範大学XING向東教授との共著『韓城方言調査研究』の音韻部分、語彙部分の執筆を、平成24年10月以降に進め、私が担当する部分はほぼ完成に近づいている。音韻体系の確定、トーンサンディの記述、同音字表の作成、4000語前後の語彙項目などである。 平成24年度10月14日以前は勤務校の外国派遣研究員として中国広東省潮州市に滞在し、研究課題「びん北祖語の再構」に取り組んでいたが、帰国後の時間で、おおむね本研究課題の今年度の目標を達成することができたと思う。 ただし、公刊された研究成果は今のところまだなく、このことを遺憾とする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に記した通り、申請調書に記した通りのスケジュールで研究は進んでいる。 申請調書には平成24年度秋に行われる日本中国語学会において本研究課題にかかる成果を報告するとも記した。遺憾ながらこのときには別のテーマで研究発表をしたため、この計画を達成することはできなかった。 以上二点から「(2)おおむね順調に進展している」と判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も申請調書に記した通りのスケジュールで研究を進める。 平成25年度についていうと(1)『韓城方言調査研究』の執筆継続、(2)山西省霍州方言の調査、(3)汾河方言群祖語の再構、以上三点が主たる目標である。 本研究課題は平成24年度--平成27年度、四年間にわたり行う計画であるが、その達成は今のところ問題なく可能と考えている。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
汾河方言群祖語の再構に関して、翼城方言のデータが必要となることが平成24年度の研究で明らかになった。この方言の信頼できる公刊データは今のところ存在しない。霍州市のすぐ南に位置するので、霍州方言のチェックと同時に、出張日数をやや増やして翼城方言の予備的な調査も行おうと思う。(外国旅費) 『韓城方言調査研究』の執筆は、その重要な部分についていうと、共著者のXING向東教授とともに行うことが無論のぞましい。私が西安の陝西師範大学を訪問し、共同執筆を進める。(外国旅費) 国内学会における研究成果発表にかかる旅費も必要である。(国内旅費) その他、図書購入、電子ジャーナル購読などに研究費を使用する。
|
Research Products
(1 results)