2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24520473
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
武藤 彩加 琉球大学, 留学生センター, 准教授 (00412809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
副島 健作 東北大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (60347135)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 韓国 |
Research Abstract |
今年度は韓国語の味表現に関する調査および分析を行った。調査の概要は以下の通りである。調査時期:2012年9月,調査場所:韓国,啓明大学,調査方法:自由記述式,調査対象人数:60名(韓国語母語話者,男性30名,女性30名,大学生(18歳~24歳)) この調査の結果を以下の論文および口頭発表にまとめ報告した。/論文/(1) 副島健作,武藤彩加(2012)「日本語学習者の「テクスチャー表現」の使用について-沖縄の留学生を対象に」(共著),『ヨーロッパ日本語教育』第16号,Japanese Language Education In Europe 16,ヨーロッパ日本語教師会(AJE),166-170頁./(2) 副島健作,武藤彩加(印刷中)「日本語学習者による『テクスチャー(食感)表現』の使用」『東北大学高等教育開発推進センター紀要』第8号./(3) 武藤彩加(2013),「韓国語における「味を表す表現」の収集と分類」,韓国日本語学会第28回学術発表会(2013年3月23日)予稿集,於東国大学校 口頭発表/(1) 武藤彩加・副島健作(2012)「テクスチャー(食感)表現」使用にみられる男女差について」(共同発表), 言語文化学会第26回大会(2012年12月8日),於阪南大学. (2) 副島健作・武藤彩加(2013)「韓国語母語話者は「食感」をどう表現する日本語語母語話者との比較から-」, 沖縄県日本語教育研究会2011年度研究発表会, (2013年3月1日),於琉球大学.(3) 武藤彩加(2013),「韓国語における「味を表す表現」の収集と分類」,韓国日本語学会第28回学術発表会(2013年3月23日),於東国大学校.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の計画で立てた「韓国語の調査」のうち、既に実施・発表済みであるのは次の項目である。/1.韓国における調査/①韓国語母語話者60名(於、啓明大学)を対象とする「味表現」使用状況の意識に関するアンケート調査の実施。/武藤(2011)で作成した調査票を利用した。日本語の味表現221種に対応した形で作成した「150の食品リスト」をもとに、インフォーマント一名につき50食品について、その食品の味を表現するのにどのような味表現が可能であるのかを自由に書いてもらった。/②韓国語の食品CMに関する調査/韓国のテレビコマーシャルにおける味表現の収集と分析。韓国でテレビコマーシャルを録画し、食品のCMのみを抜き出した(録画時間は12時間)。すべての内容を文字化しコーパスを作成した。CMの対象となっている商品について表を作成した。味表現すべてを選び出し、異なり語数と延べ語数をまとめた。 2.調査結果の分析/①韓国語母語話者に対する味表現に関するアンケートの調査結果から収集した用例を瀬戸(2003)の分類表により整理・分類し、韓国語の味表現の特徴(分布や偏りなど)を明らかにした。 ただし次の項目についてはまだ実施・発表も行っておらず、次年度に残されている。2.調査結果の分析/②テレビコマーシャルに関する調査結果から「韓国の食品CM」について次の項目をまとめ、その特徴を分析する。対象商品一覧、使用された味表現の使用回数、主な使用用語など。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の計画:英語の調査および言語間の比較・分析/上記の韓国語と同様の手順で、英語についても調査を行う。/1.英語のテレビコマーシャルにおける味表現の収集と分析。/・英語母語話者60名(於、ニュージーランド、ヴィクトリア大学(Victoria University of Wellington))を対象とする「味表現」使用実態に関するアンケート調査の実施。/・収集した用例を瀬戸(2003)の分類表により整理・分類し、英語の味表現の特徴(分布や偏りなど)を明らかにする。/2.日本語、韓国語の調査結果を基に実態を記述し、3つの言語の「味ことば分類表」を完成させる。/3.2の結果に基づき、味表現について複数の言語間に認められる普遍的要素および各々の言語の個別的特徴を明らかにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費:176000(ノートパソコン・Apple MacBook Air 11インチ 1.8GHz (琉球大学):156,000,外付けHDDバッファロー2TB,HD-CB2.0TU2-WH(琉球大学):20,000) 旅費・その他:920000 調査•研究旅費成果発表,学会参加(2人×東京3日):160,000,ニュージーランドでの調査:600,000,研究補助資料整理,研究補助、ネイティブチェック(3人×50時間、1時間あたり1千円):250,000,情報提供者へ商品券を謝礼として提供(60人×1千円):60,000
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