2014 Fiscal Year Annual Research Report
消滅に瀕する満洲語の社会言語学的研究―ドルブットモンゴル族コミュニティ言語と比較
Project/Area Number |
24520474
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
包 聯群 大分大学, 経済学部, 准教授 (40455861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
風間 伸次郎 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究科, 教授 (50243374)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 言語維持 / 言語継承 / 継承言語 / 言語政策 / 言語接触 / 満洲語 / 少数言語 / 満洲語学校教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度において、以下のような研究成果がある。 ①2014年9月15日に第4回日中国際ワークショップ「現代中国における言語政策と言語継承―少数言語を中心に考える」を主催した。その際、イギリス、中国から専門家も参加し、少数言語の保護、維持や継承実態などについて意見交換を行い、研究成果を共有することができた。さらに残されている課題について今後どう対応すべきかなどについても話し合いをすることができた。 ②三家子村において、2014年9月と2015年3月に二回にわたる調査を行った。その際、作成中の教科書の内容確認も行い、同時に母語話者に物語などを満洲語で語ってもらい、記録をした。また、遼寧省本溪満族自治県の満洲語教育の実態についても調査を行った。 ③満洲語やその他の危機言語に関する資料収集を行った。④『現代中国における言語政策と言語継承』第2巻の編集作業を行い、今年の5月末までに出版する予定である。 ⑤2014年9月13日に学習院大学にて開催されたLinguapax ASIA Symposium「危機言語復興ネットワーキングーその意義と今後の可能性」という国際会議の組織委員会メンバーとなり、また満洲語に関する発表も行った。 ⑥本課題を「消滅の危機に瀕する満洲語の社会言語学的研究―中国黒龍江省を事例として―」とまとめ、今年出版される予定の『現代中国における言語政策と言語継承』(第2巻)にて掲載される予定である。
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