2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24520553
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
濱松 純司 専修大学, 文学部, 教授 (20272445)
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Keywords | 英語学 / 統語論 / 生成文法 / 国際情報交換 / イギリス |
Research Abstract |
本研究は、名詞句の左端部における言語事象について、英語を主たる対象とし、ゲルマン・ロマンス諸語と比較しながら、比較統語論により研究を行うものである。名詞句の左端に関わる言語事象を詳細に調査し、EPP素性のパラメータ化、名詞句の左端部における機能範疇の種類・性質等を主な切り口としながら、文と名詞句の並行性を明らかにする事が本研究の目的である。以下、25年度の研究実績の概要について記述する。 本年度は、データの収集・分析と並行して、EPP素性のパラメータ化と言語間の相違における役割、DPの左端部の機能範疇の性質と言語間の差異及び名詞句の左端部と文の左端部の共通点からのデータの検討を中心とした、24年度の作業を継続した。その一方で、研究内容を発展・補完した。 25年8月にはロンドン大学に出張し、ロンドン大学中央図書館・言語学科図書館を利用し、資料収集をおこなうと共に、研究協力者であるAd Neeleman教授(ロンドン大学)と数回に亘って面会し、本研究課題について議論を重ね、助言を得た。またHans van de Koot博士(同)とも一度面会し、意見交換を行った。 研究の途中経過をGenerative Linguistics in the Old World (GLOW)の機関誌としても有名なジャーナル、The Linguistic Reviewに発表することにより、研究成果を公にした。世界中の読者からフィードバックを受けることにより、研究の進展に大いに寄与した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度の研究の進捗状況を、交付申請書に記述した「研究目的」に照らし合わせると、ほとんどの項目について、当初の計画通り進展していると言える。同時に、計画以上に進展しているとも言い難い。よって、研究目的に対する達成度を「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、平成25年度の作業を継続する一方、研究内容を発展・補完することを目指す。名詞句の統語研究及び関連する理論について、出版される研究書・論文には引き続き注意を払い、これらを収集する。データは先行研究からも収集するが、引き続きインターネット上のコーパスを利用することによって、オリジナルなデータを収集することに努める。収集したデータ・先行研究を分析し、考察を加え、詳細に検討する。平成25年度の研究結果を基に、名詞句と文がそれぞれの左端部において持つ構造において、どの程度共通性があるのかを検討する。 学会・研究会等での研究発表・論文発表を通じ、研究成果を公にし、平成25年度に引き続いて、フィードバックを得ながら研究を取りまとめる。取りまとめた研究成果は、論文として国内外のジャーナル・学会誌等に投稿・公表する。 平成25年度に引き続き、研究計画を円滑に遂行するため、研究協力者であるAd Neeleman 教授(ロンドン大学)を初め、積極的に国内外の研究者の意見・助言を得ながら研究を進めてゆく。
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Research Products
(1 results)