2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24520559
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
稲木 昭子 追手門学院大学, 国際教養学部, 名誉教授 (50151577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖田 知子 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 教授 (50127205)
堀田 知子 龍谷大学, 社会学部, 教授 (90209255)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 情報操作のデザイン / トリックのレトリック / 新しい文体論の質的・量的研究 / メディア / リファレント / 引用 / 発話行為 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究「情報操作のデザイン:理論と実証」は、英語における情報操作に焦点を当て、そこに隠されたトリックのレトリックを解明することにより、ことばの仕組みと働きの考究を行うことをめざした。平成24年度は書きことば、平成25年度は話しことばにおける情報操作の言語学的分析、及びスモールコーパスの作成と分析を推進した。 平成26年度は分析対象をメディア報道へと拡げた。メディア報道は、新聞や雑誌の書きことば、テレビやラジオの話しことば、さらには新しいマスメディアであるWEB上のことば等、さまざまな形態が取られるが、いずれの場合もイデオロギー等の織り込みに注意が肝要である。誘導という明確な意図はなくても、どのような立場から事象を捉えるかという構図の取り方や使用することばや表現の中に、送り手の主張や偏った情報の織込みが行われることは珍しくない。成果として代表者及び分担者の3名で、論文「メディアと情報操作」をまとめた。メディア報道における名詞表現のリファレントの特定化という観点から各国の報道機関に見られる差異について、また引用と発話行為の報告における動詞やリファレントの使い分けという観点からアメリカの新聞報道に見られる情報操作について分析を行った。 さらに、The University of Maribor, Sloveniaで開催された国際学会PALA 2014(Poetics and Linguistics Association)に参加し、研究発表‘Information Design in Ackroyd’を行い本申請研究の成果の一端を問うた。内容はPALA 2014 Proceedings On-Lineに掲載されている。学会参加中は世界各国の大学研究者との交流を深め、研究上有意義な情報交換を多数行うことができた。
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Research Products
(3 results)