2014 Fiscal Year Annual Research Report
多文化社会におけるコミュニケーションとソーシャルネットワークの構築に関する研究
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24520568
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
佐々木 泰子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (20251689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楊 虹 鹿児島県立短期大学, 文学科, 准教授 (20571607)
辛 昭静 東京大学, 大学院情報学環, 研究員 (40597192)
佐々木 實雄 日本大学, 商学部, 教授 (80129949)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | SNS / 非対面コミュニケーション / コミュニケーション / 中国人留学生 / 無料通話アプリケーション / コードスイッチング / グローバル化 / ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の成果として次の2点がある。まず、昨年度までに実施したアンケートによる量的調査とインタビューによる質的調査の分析から、留学生がSNSなどの新しいメディアを介して主体的に他者と出会い、相互行為を行うことによってソーシャルネットワークを構築していることを示した。次に、中国人留学生のスマートフォンの無料通話アプリケーションであるWeChatやLINE上の日本語使用についても追加のデータ収集を行い、彼らの中国語と日本語という二つの言語資源を活用したコミュニケーションの分析を通して、多言語話者の言語使用の一端を明らかにするとともに、近年、急速に利用者が増加している、無料通話アプリケーションなどの、対面コミュニケーションとは異なる新しいメディアを介したコミュニケーションの特性について論じた。 以上の成果について、まず、シドニー工科大学で開催された、日本語教育国際研究大会2014年において「アジア五か国大学生の非対面コミュニケーションに関する一考察」というテーマで、次に東京女子大学で開催された第35回社会言語科学会において「中国人留学生の無料通話アプリケーションに見られる日本語-スマートフォンでのWeChatとLINEに焦点をあてて-」というテーマで学会発表を行った。さらに、「保護者ネットワークにおける戦略的日本語使用」(『日本語教育と日本研究における双方向性アプローチの実践と可能性』)、「多様性の根源を問いなおす」(『児童教育25』)、「SNSの利用実態から見た留学生のコミュニケーションプラットフォーム」(『お茶の水女子大学 人文科学研究』11)の3本の論文が掲載された。
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Research Products
(7 results)