2015 Fiscal Year Research-status Report
地方自治体による外国人主体の支援モデル「外国人人材育成講座」の試み
Project/Area Number |
24520584
|
Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
徳永 あかね 神田外語大学, 留学生別科, 准教授 (10360091)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 千春 神田外語大学, 留学生別科, 講師 (70438951) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 多文化共生 / 当事者視点の支援 / 子育て当事者による支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、外国人メンバーを含む子育てのNPO団体のメンバーが企画するワークショップの企画、実施、内省の様子のデータを採り、関係者へのインタビュー調査を行った。対象となったワークショップは下記の通り。 7月「日本語も母語も話せる子どもを育てるためにどうしてますか? 言語教育」、11月「外国から来たお父さん、お母さんへ~家族のことばもにほんごも話せる子に育つには? 6才までの他言語教育」、3月「親の言語も日本語も使える子を育てたいママ・パパへ~後悔しない多言語子育て」 上記の実施から見えてきた今後の課題を今年度研究協力者としてワークショップを行ったメンバーとまとめ、3月に開催された言語文化教育研究学会においてポスター発表し、これまでの研究での取り組みへのフィードバックを得た。発表題目は「多文化共生社会における当事者視点の支援の再考~在日外国人家庭における未就学児多言語教育ワークショップふりかえりより」。 上記以外に、明治大学山脇研究室、NPOイクリスとの共催で「第2回多文化共生子育てフォーラム」を実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画とは異なる対象で研究を進めているが、本研究の目的である「外国人主体の支援モデル」構築へ向けての研究は順調に進んでいるため、おおむね順調に進展していると自己評価した。 今年度対象とした外国人を含む未就学児の子育て中の母親と今年度の研究を一緒にふりかえり、成果をまとめて研究発表することができた。研究発表へのフィードバックから、外国人主体の支援モデルを構築するために必要な課題について議論を深めることができている。
|
Strategy for Future Research Activity |
2016年度は本科研の最終年度となる。そのため、以下の計画で進める。 (1) 外国人主体の企画を行うためのマニュアル作成、(2) 本科研の成果物をまとめる 、(3)「外国人主体の支援モデルの課題」についてこれまで研究に関わった研究協力者を中心に原稿を書いてもらう、(4) 成果を公開し、議論を深めるためのホームページを作成する。 上記(1)~(3)の過程で、今回の研究プロジェクトの成果と今後の課題についてふりかえりと分析を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
3月に使用した印刷会社への支払い額が今年度残額の57,301円よりも多いため、この残額に来年度の予算の一部を使用して支払う。そのため、実質的には次年度使用額は生じていない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
2017年度予算と合わせて2016年度の印刷会社への支払いに充てる。
|