2013 Fiscal Year Research-status Report
多読多聴授業の生涯学習への応用―高等教育の教室を飛び出して地域貢献へ
Project/Area Number |
24520605
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
上田 敦子 茨城大学, 大学教育センター, 准教授 (30396593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 貴行 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (10406019)
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Keywords | 多読 / 多聴 / 生涯学習 |
Research Abstract |
平成25年度は以下の活動を行った。 1)社会人の多読多聴学習の教育実績を増やし、データを収集した。放送大学と生涯学習センターからの聴講生受け入れとで、社会人の方々から多くの意見や日々の学習のヒントなどをうかがうことができた。授業を通じて、30代~70代までの社会人英語学習者に多読・多聴の学習法とその意義を伝えた。社会人ならではの多読多聴に対する視点を語ってもらい、有意義であった。(上田) 2)引き続きiPadなど電子書籍リーダーを利用した多読や多聴の方法も模索中である。機材を揃え、学生アルバイトに依頼して実験的に一部の書籍を電子化して取り込み、タブレット上で音声とともに読書できる環境を整備中である。環境を整えることが第一の目的ではあるが、実際に作業を進めてみると想像以上に手間がかかり、万人に進められるものでもなさそうであることがわかってきた。一方、タブレットを用いた多読多聴そのものは快適で利便性が高いので、だれもが手軽に電子ブックで多読多聴できる実現可能なラインを探りたい。 3)カンボジア・プノンペンで開催されたCamTESOLに参加し、多読の学習効果について発表を行った。(中西) 4)アメリカ・ポートランドTESOLにおいて開催された学習意欲の高くない成人向けの学習方法として多読を勧めるワークショップに参加してきた。他の多読を導入する教育者と交流・情報交換ができたこと、また日本以外での成人の英語学習の実態を知る上で大いに有益であった。(上田)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
社会人対象に講演会等を開催する予定であったが、スケジュール調整がつかずに未開催である。 茨城大学図書館が改装となり、当初の予測以上に多読図書へのアクセスが困難で(土日・時間外の利用が制限された)社会人への利用を勧めづらかった。
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Strategy for Future Research Activity |
1)引き続き社会人対象の英語授業においてデータを収集する。 2)研究結果の一部はアジアTEFLにて発表が決定している。 3)社会人を対象とした講演会を含めたセミナーを2014年後期に開催する予定。現在実現に向けて茨城大学生涯学習センターでの開講を準備中である。これについては外部講師も依頼する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度講演会を開催する予定であったが、開催できなかったため。 予定していた講演会を2014年度に開催する。
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Research Products
(2 results)