2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24520619
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
T・S Greer 神戸大学, 学内共同利用施設等, 教授 (10320540)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 会話分析 / Conversation Analysis / 留学 / Study abroad / Repair / L2 interaction |
Outline of Annual Research Achievements |
会話分析という、会話に対する機能重視の社会言語学的アプローチを用い、本研究では非ネイティヴの留学生と、彼らが日常生活において出会うネイティヴスピーカーとの間の相互作用を深く、経験的に叙述することを目的とした。そうすることで、異文化間の相違、誤解、コミュニケーション上の困難が、日常の第2言語のやりとりの中でどのように処理されるかが詳細に提示された。あえって教室以外の場面を選び、2012年度から始まった日本語会話データや海外ホームステイでの英語会話データ収集に加え、さらに2014年度にオーストラリア・グリフィス大学でのホームステイ会話データを収集した。自然会話をビデオで録画し、その内容を書き起こし、分析した。中でも、会話の参加者にとって基本となる「言語選択」や「会話修復」(repair)に関する問題を取り上げて分析した。それに加え、日本人学生の自然英語使用の映像も採った。アメリカ・ワシントン大学やオーストラリア・グリフィス大学等の海外短期語学研修プログラムに参加した日本人学生と英語ネーティブとの間の英会話(およそ16時間)も録画し、 そのデータを書きお越し及び分析が行った。それらに基づき、3年間を通して 学会発15件、表論文が7件公表され、これから、ハワイ大学の研究者2名と共に共編書を公表される予定である。Transanaというソフトを利用、会話データベースを作成し、現象コレクションを集めた。特に時間と共に変更する学習者の言語能力を「ミクロ縦断的解析」から観察し、socialization (社会化)としての外国語利用に注目した。中でも第3者修復および言語修復という会話現象を分析した。上記の活動に加え、日本における会話分析データセッションに定期的に出席し、論文を投稿し、全国語学教育学会 (筑波、2014年11月)やAAALカンファレンス(カナダ、2015年3月)で発表した。
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Research Products
(7 results)