2013 Fiscal Year Research-status Report
リフレクティブ・プラクティス実践過程における英語教師の談話の変容に関する実証研究
Project/Area Number |
24520633
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
玉井 健 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (20259641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
イエン ナカムラ 岡山大学, その他部局等, 教授 (90320027)
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Keywords | 外国語教育 / 外国語教師養成 / リフレクティブ・プラクティス / 談話分析 / 会話分析 |
Research Abstract |
本研究は教師の発達プロセスにおけるリフレクティブ・プラクティスの効果について、談話分析・会話分析という二つの社会言語学的分析法を用いて実証的に分析するものである。 2013年度は初年度に続いて新たな実践とデータ収集を行いながら、すでに収集されたデータの整理をしつつ、玉井、中村ともにその成果を国際学会で発表した。 玉井は、ウェブ上でジャーナル・ライティング参加者が一つのファイル上でジャーナルを共有しつつコメントをしあうという、開かれた協働的リフレクティブ・ジャーナル・ライティング実践を4月から7月まで行い、100ページに及ぶジャーナルデータが収集された。成果については、新しいものと前年度までの成果に基づいて9月にイギリスのエジンバラで行われたイギリス応用言語学会(BAAL)で発表された。また専門雑誌にリフレクティブ・プラクティスに関連した記事を執筆した。 ナカムラは初年度に続いて教育実践を行う英語教師たちに定期的なインタビューを行い、リフレクティブプラクティスについてのデータ収集を行った。成果発表については9月にイギリスのエジンバラで行われたイギリス応用言語学会、2014年3月にイギリスで行われた二つの学会で発表し、国内学会でも発表を行った。また紀要論文を一編執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2013年度は前年に引き続いてデータ収集を行い、その集約と分析を進めることであったが、おおむねデータ収集は良好に行われてきた。インタビューやジャーナル実践を通じて収集されたデータ量が多く、いので一朝一夕には行えるものではないが、分析も進められており、部分的に成果発表もなされた。今後残りのデータについても分析を進めリフレクティブ・プラクティスにおける教師の変化の解明を焦点に検討を行っていけるものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度は最終年ということで、データ分析を進め、論文化とともに、成果を内外の学会で発表してゆきたい。また、成果を発表し共有する場として、リフレクティブ・プラクティスに焦点を当てたシンポジウムを本年八月末に企画している。このシンポジウムは三日間にわたって行われ、シンポや研究発表のみならず、ワークショップも行い、実践法としてのリフレクティブ・プラクティスについてもその知見を広く共有したいと考えている。成果は報告書にまとめたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は学会成果発表のための旅費が主な使途となったが、2014年は最終年度で成果発表のためのシンポジウムを計画しており、海外から研究者を招へいするための費用として次年度の繰り越しを多めに残すこととなった。 2014年度8月28日から30日まで3日間にわたり、シンポジウムを計画し、海外からも研究者を3名ほど招へいする計画であり、その招へい費用、開催経費として充当する予定である。
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Research Products
(8 results)