2013 Fiscal Year Research-status Report
非ネイティブ間のインタラクション―参加者の文化に注目して―
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24520634
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
江口 真理子 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (00269523)
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Keywords | 第二言語修得 / 意味交渉 / インタラクション / ビデオ会議 / 異文化 / 内容分析 |
Research Abstract |
24年度に収集した日本人学生とメキシコ人学生の英語によるディスカッションを文字化して、「発話の数」と「質問の数」を内容分析し、文化を共有する日本人同士のディスカッションと文化を共有しない日本人とメキシコ人のディスカッションにおいて、「発話の数」と「質問の数」を比較した。その結果、日本人同士のディスカッションにおいて、「発話の数」と「質問の数」が少なくなるという結果を得た。この結果は、参加者の間にある異文化の要素がインフォメーションギャップ効果となり、英語学習者の発話を増加させるという仮説を支持するものであった。この結果と考察をポーランドで開かれた国際学会で発表し、その学会のジャーナルに投稿した。 また、25年度は日本人学生同士、および日本人学生と英語を母国語とするアメリカ人学生の英語によるディスカッションを録画した。24年度に収集した非英語ネイティブ同士のディスカッションの結果と比較するためのものである。 他方、ビデオ会議を使った外国語教育および異文化理解教育をテーマとするシンポジウムを12月19日に開催した。イーストカロライナ大学から研究協力者を招聘し、講演会、研究発表、ビデオ会議を使った教育のデモンストレーションを公開した。また、予稿集を配布して研究成果の情報発信を行った。 さらに、島根県立浜田高校にてビデオ会議を用いた英語教育と異文化理解教育の出張授業を行い、研究成果のアウトリーチを試みた。中国人学生と日本の高校生がビデオ会議を介して、日中の高校生活の違いについて英語でディスカッションを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度は学会発表と論文の投稿、研究会の実施、アウトリーチを行うことができ、順調であった。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度の研究では、異文化の要素がインフォメーションギャップ効果を産むという仮説が支持されたが、断定できるものではないので、26年度は、25年度に収集した日本人とアメリカ人のディスカッションのデータを文字化し、24年度に収集した日本人とメキシコ人のデータと比較し、参加者の異文化の要素がインフォメーションギャップ効果となるかどうかを検討する。具体的には、母国語が英語である相手とのディスカッションであっても、母国語が英語ではない相手とのディスカッションと同様に、異文化の要素がインフォメーションギャップ効果を持ち、日本人の英語産出量が増加するかどうかを分析する。 研究結果は学会発表を行い、論文を投稿する。 また、ビデオ会議を使った外国語教育と異文化教育の方法を広めるために高等学校等においてアウトリーチ活動を実施する。
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Research Products
(5 results)