2013 Fiscal Year Research-status Report
英語科学論文読解作成支援のためのコーパス作成およびコロケーションの研究
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24520655
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
清水 眞 東京理科大学, 理学部, 教授 (50187465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 真樹 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50358884)
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Keywords | コーパス / コロケーション / EAP / 学術論文 |
Research Abstract |
研究実施計画において10本コーパスの編纂を行うという計画を立てていたが、計画通り10本のコーパスを編纂できた。最終目的の30本中2/3の目的が達せられた。理学、工学より学術誌10誌を選び、コーパスを編纂した。 研究計画どおり、コロケーションの抽出と分析を行った。 主に、材料科学の論文誌のコーパスから、能動態の他動詞と目的語、主語と受動態の他動詞コロケーションを自動抽出、分析した。目的語、主語は意味により12範疇に分類した。以下の事実が判明した。 材料科学の能動態の他動詞のうち頻出するものは、物理化学、化学の能動態の他動詞のうち頻出するものとかなり一致している。材料科学の上位10語のトークン数と物理化学、化学のトークン数をχ二乗検定にかけたところ、10語中7語が有意であった。目的語として他動詞と共起する名詞の頻度が高いのは、材料科学、物理化学、化学の間でかなり一致している。受動態の頻出動詞は、物理化学とはあまり一致しない。材料科学の上位10語と物理化学のトークン数をχ二乗検定にかけたところ、10語中3語しか有意ではなかった。化学とはかなり一致する。材料科学の上位10語と化学のトークン数をχ二乗検定にかけたところ、10語中7語が有意であった。 材料科学の能動態の他動詞とその目的語、受動態の他動詞とその主語のコロケーションリストを作成した。能動態のリストには1228タイプ、受動態のリストには710タイプのコロケーションが掲載されている。論文100本あたりの数としては、タイプ、トークンともに他の分野と類似している。研究代表者のウェブページhttp://www.rs.kagu.tus.ac.jp/makoto/ で公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度も他動詞の能動態、受動態と名詞のコロケーションの抽出と分析を中心に分析を行った。コロケーションの抽出は自動的に行うことができるが、分析は人手で行わなければならない。想定したよりも長い期間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
H26年度も10本のコーパスの編纂を予定している。理学、工学より学術誌各5誌、計10誌を選び、コーパスを編纂する。 それぞれのコーパスより、能動態の他動詞と目的語、主語と受動態の他動詞コロケーションを自動抽出、分析する。目的語、主語は意味により12範疇に分類する。他動詞は7範疇に分類する。共起の傾向を調査する。コロケーションリストを作成し、公開する。専門分野の研究者にリストを使用してもらい、アンケートを実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
人件費が予定よりも多くかかったため。 他の項目より人件費にあてる予定。
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