2012 Fiscal Year Research-status Report
6年制薬学生のための「実用薬学英語」教材の研究開発
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24520656
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
金子 利雄 日本大学, 薬学部, 教授 (20185929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 典子 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (20216857)
河野 円 星薬科大学, 薬学部, 教授 (20328925)
堀内 正子 昭和薬科大学, 薬学部, 准教授 (70407576)
E・M Skier 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (90339101)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Pharmaceutical English / UCSF / USA |
Research Abstract |
平成24年度は、全国の国公私立薬科系大学72校に、英語教育に関するアンケート調査を行った。調査内容は、(1)英語科目の設置数、(2)各科目の教育内容(一般目標と到達目標)、(3)薬学英語の設置の有無と担当者、(4)「実用薬学英語」をどの学年で実施しているか、(5)英語教育の問題点(自由記述)、(6)薬学英語教材は必要か(自由記述)である。約半数の大学から回答を得た。これらの回答は、薬科系大学での英語教育に関する現状調査と薬学英語教材へのニーズを把握するためのものである。特に、自由記述での意見は、教材研究開発の方向性を決める重要な要因でもある。今年度の研究成果として、このアンケート調査から得たデータを基に、3月29日の日本薬学会第133年会において、「6年制薬科大学が抱える英語教育の現状と問題点」と題して、自由記述中の問題点のみに焦点を当てて、問題要因の分析を行いポスター発表を行った。 なお、アンケート回答全体をより詳細に扱った研究発表は、平成25年6月16日(日)青山学院大学で開催されるJACET関東支部大会にて、"Results and Issues Found in a National Survey on English Education at Pharmacy Schools under the New Six-year Curriculum"と題したシンポジウムを行うことが採択されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の達成度は計画通りおおむね順調に進展している。本年度は全国の薬科系大学への英語教育に関するアンケート調査を予定通り行った。しかしながら、回答率が予想を下回る半数程度であったことは大変残念である。アンケートの回答方法を紙媒体からインターネットを用いたデジタル媒体で行えればより多くの協力校が得られたかもしれない。それをするためには相手校担当者のE-mailアドレスが分からなければ不可能であり、断念した次第である。現在までの研究の途中成果として、アンケート結果からみられる英語教育の実情と問題点を扱ったポスター発表を日本薬学会全国大会(横浜)で行い、来場者から直接意見交換ができたこと、英語教育に対する問題点を共有てきたことは大変満足の出来る結果であった。平成25年6月にはJACET関東支部大会にてより詳細なシンポジウム(70分)を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度では、米国カリフォルニア州サンフランシスコ大学(UCSF)薬学部を訪問し、Dr. Steven Kayser教授の指導の下、Pharm. D. Program内容や教材、大学付属病院、コミュニティ薬局、Drugstore等を視察させていただき、薬剤師に必要な実用英語のサンプル調査を行う予定である。期間は平成25年8月20日~8月27日である。視察者は本研究の代表および研究分担者全員である。同年10月には、昭和薬科大学で社会薬学会が開催される際に、病院・薬局で働く臨床薬剤師と本研究担当者との間で「実用英語とは何か」というテーマでシンポジウムが出来ないか目下交渉中である。UCSF視察で得た情報は、同年度の日本薬学会でポスター発表をする計画である。 平成26年度では、「実用薬学英語」教材開発のための編集会議を開き、薬学教育ガイドラインに則った教材開発に着手する計画である。教材編集委員は本研究代表並びに研究分担者と日本薬学会から数名の先生に加わって頂く。タスクフォースは、JAPE(日本薬学英語研究会)のメンバーである。出版社は東京化学同人であり、日本薬学会編として平成27年度から使用していただけるよう作業工程を組んでいく計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究は、米国カリフォルニア州サンフランシスコ大学(UCSF)への実用薬学英語視察が目的であるため、次年度研究費の大半は渡航費(DELTAエイコノミークラス往復)と滞在宿泊費(The Chancellor Hotel)に割り当てる計画である。その他、UCSFで入手したサンプル、情報についての成果発表として、学会発表に要する学会打ち合わせ会合費、学会参加費、学会投稿料等
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Research Products
(3 results)