2014 Fiscal Year Annual Research Report
6年制薬学生のための「実用薬学英語」教材の研究開発
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24520656
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
金子 利雄 日本大学, 薬学部, 教授 (20185929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 典子 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (20216857)
河野 円 明治大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20328925)
堀内 正子 昭和薬科大学, 薬学部, 准教授 (70407576)
E・M Skier 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (90339101)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 薬学英語 / 国際情報交換 / 日本薬学会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は最終年度に当たり、成果として「実用薬学英語」(東京化学同人)の編集、出版を行った。竹内典子を編集委員長とし、薬学専門教員で薬学教育に明るい入江徹美教授(熊本大学)と中村明弘教授(昭和大学)を加え7名で編集委員会を構成した。また、日本薬学会編とすることが理事会で承認された。編集方針は、(1)対象を6年制薬学部2,3年生とする。(2)全体を16章とする。(3)専門性の高い語学力を養うことを目的とし、改訂モデル・コアカリキュラムのA~Gに沿った内容とし、薬剤師として求められる基本資質を高める学習効果が期待できるものにする。(4)各章の構成は、Introduction(日本語訳150字)、Reading(600字程度)、傍注、Comprehension Questions (5問程度)、文法問題、Vocabulary、Writing、コラム記事、Message to Youからなる。特徴として、英文は多様な情報源から選択し、全てAuthentic materialsで版権処理がされ、NEJMの論文も2件取り入れた。文法は薬学に特徴的な英語の用法に、語彙は薬学専門用語(特に略語)に焦点をおいた。英作文は薬学研究のプレゼンテーションやディスカッションの表現を取り入れた。その他、グローバル・異文化理解の視点から外国の薬学部教員から日本の薬学生へのメッセージ(米国2、カナダ1、ドイツ1、韓国1、台湾1)、日本の薬学部で学び海外で働く薬剤師のインタビュー4件を掲載した。発展的な情報提供により学生の好奇心を喚起することを狙い全コラムを薬学会の先生方に担当いただいた。このテキストは学生、英語教員と専門教員、さらに現場の薬剤師、海外の教員との協働で完成した非常にユニークな英語テキストと言える。患者を第一とする、熱い思いと高い資質をもった医療人としての薬剤師養成の一翼を、英語教員も確実に担うことができるという確信を新たにした。 7月、10月には「実用薬学英語」開発の途中経過を、3月には完成報告を行った。
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Research Products
(4 results)