2013 Fiscal Year Research-status Report
韻律指導とリスニングストラテジー指導の併用型指導の有効性:他指導法との比較・検証
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24520660
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
秋田 麻美子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30334585)
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Keywords | 英語教育 / 音声 / リスニング / 併用指導 |
Research Abstract |
2013年度は、2012年度に実施したデータ収集および分析結果を、国際学会で発表した(New Sounds 2013, Montreal, May 17-19)。以下に研究内容をまとめる。実験授業では、「韻律指導」を暗示的に行うディクテーション中心のBottom-up型指導と,Listening strategyを明示的に指導するTop-down型指導、さらに、 ボトムアップ型の明示的韻律指導とstrategy 指導を併用したInteractive型(併用型=IG群)の3種類の英語聴解教育の効果を測定しその有効性を検証した。同一の自主開発リスニング教材を使用して6か月間(90分×20回)の実験授業を大学中級授業3クラスで行い、聴解能力の測定は客観テスト(WeTEC)により3回実施(授業直前・直後・2か月後)実施した。IG群においてスコアの平均値に有意な上昇がみられたことから、IG群に対する併用指導が効果を上げたと考えられ、その有効性が示された結果となった。2013年度中は上記研究結果を英語論文として発表した。 Mamiko, Orii-Akita. (2014). The effectiveness of interactive teaching methods in EFL classrooms: a comparison with bottom-up and top-down methods. Concordia Working Papers in Applied Linguistics, vol. 5. また、併用指導が有効な指導法であるかを、人間の情報処理過程の観点から検証し、英語論文として発表した。 Mamiko, Orii-Akita. (in press). Human cognitive processing and the interactive teaching method in EFL listening comprehension. Gakujutsu Kenkyu, English Language and Literature, Waseda University, vol. 62, 1-16. 2014年度は、上記研究データと情報処理過程に基づいた併用指導の有効性についてまとめた英語書籍の原稿作成に取り組む予定である。(LAMBERT Academic Publishingより投稿の依頼を受け、6月に原稿提出予定)また、リスニングについての書籍原稿を2014年度中にまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り国際学会での口頭発表を行った。また、英語論文2本を執筆・発表した他、それらの論文をまとめた英語書籍(100ページ程度のコンパクトなもの)を投稿するようにドイツの書籍会社より依頼があり、6月に入稿予定である。 リスニング全般についての書籍執筆については、予定外であった英語書籍の原稿作成が入った為やや遅れ気味であるが、本年度中に原稿を完成させる見込みがある。
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Strategy for Future Research Activity |
英語書籍(100ページ程度のコンパクトなもの)を投稿するようにドイツの書籍会社より依頼があり、現在原稿の作成中である。6月末に入稿予定である。 また、本来予定していたリスニング全般についての書籍執筆については、予定外であった英語書籍の原稿作成が入った為やや遅れ気味であるが、来年2月までに初稿を完成させ、4月末まで推敲ののち、2015年5月始めに投稿予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年末にドイツの出版社よりカナダでの学会発表の内容を書籍原稿をまとめないか、という誘いがあり、急きょ英語書籍の原稿をまとめることにした。それにあたり、英文校閲の費用が必要となった。 校閲費用がどのくらいになるかが不明であったため、次年度使用額が生じることとなった。 6月末までに繰り越した英文校閲を実施の上、原稿を投稿する予定である。
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Research Products
(3 results)