2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24520661
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
ROSE Ralph 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (30404916)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 第二言語習得 / 躊躇現象 / コーパス / 流暢さ |
Research Abstract |
本研究の始めに興味のある研究者や一般人への研究の進行、ニュース、結果などを公表するためのインターネット上のウェブサイトを開設しました。今年度内にいくつのアイテムは公開しました。 本研究の手伝いとして3人のアルバイトを募集しました。全部で、376時間働きました。 本研究の第1段階は発話コーパスの収集であるため高品質音声録音可能な環境設備の必要がありました。すでに早稲田大学理工学術院英語教育センター内の防音室を使用しました。本研究では他に新たに録音機械を購入しました。また、高性能のノートブックPCやマイクやケーブルなどやストーレジメディア(HDD,USBメモリー)を購入して先に述べた防音室に設置しました。そして、録音収取を終了しました。日本語を母国語とする大学生を35人募集して、第一言語と第二言語(英語)の発話を録音しました。一人に費やす時間は60分以内にしました。録音する前にジュネーブ条約に応じて参加者から承諾を得ました。さらに、このコーパスの録音を公表することもあり、公表のための許可書(Release)にもサインをもらいました。謝礼として参加者は千円分のQUOカードを受理しました。アルバイトに実験の実施をしてもらいました。 35人の録音収取後、筆記と注記作業を始めました。最大限の正確さのためにそれぞれの録音を二人のアルバイトに筆記してもらい、その後比較してもらいました。一致しない部分は三人目に判断してもらいました。そして、注記は基本的に手作業で行うこととし、部分的にパソコン上で自動的に行いました。部分的に録音ファイルと筆記と注記ファイルをウェブサイトにアップロードして公開しました。 中間結果の公表は、ウェブサイト掲載に加え、海外学会で3回と国内学会で2回発表しました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
もともと計画では今年度に20人の日本語を母国語とする大学生を録音するとし、筆記と注記を最終的に終了する予定でした。そして、残りの15人を次年度に追加する予定でした。しかし、アルバイトが毎年変わり、作業がきれいに分けられず一貫性のなくなる可能性がありました。それを防ぐためにすべての35人を今年度内に録音しました。そして、筆記と注記は段階的な作業なので、全体的に同じ段階まで進みました。残りの段階は次年度に進む予定です。 現段階での本研究の結果は他の研究結果と同じように、第二言語の流暢さを判断する場合、母国語の発話の流暢さも調べるべきであることを示しています。躊躇現象の中では、無音休止の速度や長さが重要です。しかし、有音休止の場合は流暢さと関連ありません。第二言語上達度には有音休止が関連していることが証拠づけられます。徐々に躊躇現象の変遷を解明しています。 この研究の結果に基づいて、国内の学会で2回、米国の学会で2回、欧州国の学会で1回と招待講演 で1回発表しました。そして、論文を1つ出版しました。最後にウェブサイトに様々な結果や情報とコーパスのファイルを公開しました。1,000人以上がユーザーアカウントを作ってファイルをアクセス出来るようになりました。 本研究の推進状況が良くて、比較のために、英語母国語大学生5人くらいに英語と日本語(第二言語として)で録音してもらおうと思いましたけれど、残念ながら参加者は見つかりませんでした。次年度にもっと効果的な公募方法考えてやりなおす予定です。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは本研究の手伝いのアルバイトを募集します。24年度の計画との相違点は、25年度はアルバイトが2人であるという点です。25年度の作業はほとんど24年度の作業の続き、筆記と注記の残りの段階となります(言葉や休止の間隔や音節の間隔)。 そして録音収集を続けます。英語を母国語とする大学生10人を募集して、第一言語(英語)と第二言語(日本語)の発話を録音します。一人に費やす時間は60分以内にする。録音する前にジュネーブ条約に応じて参加者から承諾を得ます。さらに、このコーパスの録音を公表することもあり、公表のための許可書(Release)にもサインをもらいます。 24年度で録音した英語の発話を英語が母国語者によって流暢さのレーティングを収集予定です。 本研究の第2段階として、コーパスの全体の結果による第二言語躊躇現象習得モデルを開発します。そして、心理言語学的な実験にもとづきモデルを判断します。実験参加者は大学生24人です。一人に費やす時間は60分以内にします。実験前にジュネーブ条約に応じて参加者から承諾を得ます。録音データを取らないので公表許可書は不要。アルバイトには実験の実施をしてもらいます。コーパスの結果や心理言語学実験の結果を海外学会で1回と国内学会で1回発表しますそして、論文二つを雑誌やジャーナルに出版するために提出します。 最後に26年度に行う教育的な実験の準備もする予定があります。英語を第二言語とする人のための躊躇現象習得教材を準備します。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費の使用計画に関しては24年度内に必要な消耗品を購入したので、25年度内には消耗品費は不要と考えられます。 アルバイトの給料が予算の半分程度になります。筆記と注記の作業に時間がかかるので、200時間(一人100時間)を目算しています。 実験参加者の謝礼として参加者が千円分の図書カード・商品券を受理します。録音実験と心理言語的な実験を合わせて40人程度になります。 学会に出席するために旅費も必要ですので、国内旅費と海外旅費合わせて大体30万を目算しています。 そして、最後にウェブサイトのホスティング費用とドメイン名更新料合わせて1万円以内を目算しています。
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Research Products
(8 results)