2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24520661
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
ROSE Ralph 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (30404916)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 第2言語習得 / 流暢さ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度本研究の第1年と第2年で開発された交差言語的躊躇現象コーパス(Crosslinguistic Corpus of Hesitation Phenomena: CCHP)を基に第2言語習得者への流暢さ上達用練習や指示を研究された。流暢さには二つの考え方がある。一つは話者の発話の流暢さである。これに関して本研究で明らかになった結果は、第2言語の無音休止の長さの発話速度は第1言語と相関し、無音休止速度は相関ではないということである。第2言語習得者の流暢さ上達さを測ると無音休止を見たほうが信頼である。しかし、流暢さのもう一つの考え方は対話者から見た流暢さ知覚である。これを明確にするために、CCHPの録音の流暢さを英語母国語者により判断してもらった。この実験は米国Amazon.com社のMechanical Turkを利用して、大勢のワーカーに依頼しそれぞれのコーパスの録音に対し流暢さの評価を行った。結果として、評価者は無音休止速度ではなく、無音休止の長さと発話速度により判断をしたことが判明した。この結果は第2言語習得者や評価者への指示には影響がある。 以上の結果を基に、本研究の最終目的に向かって、第2言語習得者の流暢さ上達に役に立つアプリケーション(Fluidity)の開発を開始した。Fluidityはパソコン上で習得者がマイクを用い自由に喋り、リアルタイムで発話の速度、無音休止の長さ・速度などを図りユーザーに表示するアプリケーションである。反応エンジンが出来て、ユーザー利用の実験をした上で、習得者は自分の流暢さはどの程度か、流暢さはどうやって上達するか、などのことがFluidityは役に立つことが判明しました。これから、Fluidityの確実さや便利さを開発する予定である。 最後にCCHPの多言語(韓国語、中国語、スペイン語など)の録音も集めた。これから写しや注釈をつけ、CCHPをより交差言語的なコーパスをする予定である。 以上の結果は国際的学会などで発表した。
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Research Products
(6 results)