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2013 Fiscal Year Research-status Report

Webから獲得した言語知識をベースとするインタラクティブな外国語学習法の開発

Research Project

Project/Area Number 24520668
Research InstitutionKyoto University of Foreign Studies

Principal Investigator

野澤 元  京都外国語大学, 外国語学部, 講師 (30450696)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河原 大輔  京都大学, 情報学研究科, 准教授 (10450694)
李 在鎬  筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (20450695)
渋谷 良方  京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70450690)
Keywords教育工学 / 言語学 / 情報工学
Research Abstract

1. 英語学習のためのコアアイテムの作成のベースとする、より正確で十分な量の情報を得るための、新聞コーパスを用いた新たな述語項構造検索システムを作成した。
2. Webコーパスから情報を抽出するための述語項構造検索システムの精度を上げるために、特定の構文の項構造を、他の構文の項構造における語の共起頻度に基づいて推定する手法を開発した。現在、さらにその精度を上げるために、人手によるエラー解析を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

【問題アイテム作成班】
英語学習のためのコアアイテムの作成に本格的に入ることができないでいる。計画当初は、Webコーパスにおける述語項構造の検索結果を、コアアイテム作成のためのベースとする予定であった。しかし、その方法にいくつかの問題が生じている。
平成24年度の予備調査では、民間の有料または無料検索サービスはコーパスサイズが小さ過ぎ、本課題の目的には適していないことがわかった。そのため、平成25年度前半には独自に作成したWebコーパス(10億文)を使用することにしたが、Webコーパスはサイズが大きいものの、文法的に不正確な文や断片的な文が多く含まれており、必要な検索結果が得られなかった。そこで試験的に使用するコーパスを、文法構造がより正確だと思われる新聞コーパスに切り替え、the English Gigaword corpusの一部(280万文)を用いて述語、述語・項ペアでのインデックスを再度作成した。これにより検索結果は一定の改善が見込まれたが、今度は依存構造解析の精度が十分でないことがわかり、たとえコーパスサイズを増やしても、必要な情報が十分に得られないことが予想された。平成25年度の後半は、依存構造解析の精度を上げるための手法の開発に取り組み、一定程度の効果が期待されたが、現在さらなる精度向上のために、検索結果の人手によるエラー解析を行っている。
【システム構築班】
平成25年度は、問題アイテム作成班からの要望に応えて、述語項構造検索システムの改善に取り組んだ。コアアイテムの作成が予定通り進んでいないため、「インタラクションとして言語を習得する教材の開発」や「携帯情報機器の利用」については作業に入れていない状態である。

Strategy for Future Research Activity

【問題アイテム作成班】
平成26年度前半は、述語項構造検索システムの結果を改善するために、引き続きエラー解析を含む、依存構造解析の精度の向上に取り組む予定である。ただし、この手法だけでは課題期間にコアアイテムが作成できない恐れがあるため、同時にJACET8000のような既存の資料を参考としてターゲットとなる語彙を確定した上で、述語と項の間の共起頻度や相互情報量に基づくインデックスを作成し、それをもとにしたコアアイテムを作成する予定である。平成26年度後半には、これらのコアアイテムをEラーニングのシステムのプロトタイプにのせ、被験者を用いて実際に問題を解答することによるフィードバックを収集する予定である。ただし、依存構造解析の精度の向上に予算を割り当てるため、Eラーニングのシステムの使用実験の規模は縮小する。
【システム構築班】
平成26年度前半は、問題アイテム作成班による依存構造解析のエラー分析に基づいて、述語項構造検索システムの改善に取り組む。また、問題アイテム作成班の指定したターゲット語彙のコーパスにおける表層分布を調査してインデックスを作成する。さらに、Eラーニングのシステムのプロトタイプを構築し、平成26年度後半に予定されている被験者を用いた使用実験の環境を整備する。平成26年度後半には使用実験より得られたフィードバックの分析を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

英語学習のためのコアアイテムの作成のベースとなる述語項構造検索の結果が期待した量や質に達せず、そのため、コアアイテムそのものの作成に入れなかったため、コアアイテムを前提として開発が計画されていたEラーニングのシステムのプロトタイプの構築が行えなかった。また、Eラーニングのシステムを用いて行うはずであった、被験者を用いた使用実験も行えなかった。これらの計画のための予算が、平成26年度に持ち越されることとなった。また、平成25年度中に予定していた野澤の海外での研究発表は、平成26年度での発表が採択されたため、そのための予算が持ち越された。
【問題アイテム作成班】野澤は海外での研究発表2件を予定しており、そのための旅費として約60万円を、人手によるエラー分析のための謝金として約10万円を、被験者を用いたプロトタイプシステムの検証実験のための謝金として約10万円を、また検証実験に必要な携帯情報機器の購入に約25万円を使用するほか、消耗品を購入する予定である。渋谷は海外での研究発表1件を予定しており、そのための旅費として約40万円を使用するほか、消耗品を購入する予定である。
【システム構築班】河原は海外での研究発表1件と国内での研究発表1件を予定しており、そのための旅費として約40万円を使用するほか、消耗品を購入する予定である。李はEラーニングのシステムのプロトタイプの構築のための補助的な作業員の謝金として約20万円をシステム開発の打ち合わせのための旅費として約15万円を使用するほか、消耗品を購入する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] コーパスから算出した語の親和性によって構文パターンの曖昧性を解消する試み2014

    • Author(s)
      野澤 元・河原 大輔
    • Journal Title

      言語処理学会第20回年次大会発表論文集

      Volume: 20 Pages: 189-192

  • [Presentation] A Self-correcting Approach to Solve Syntactic Ambiguities based on Collocational Strength2014

    • Author(s)
      Hajime Nozawa and Daisuke Kawahara
    • Organizer
      6th International Conference on Corpus Linguistics
    • Place of Presentation
      Universidad de Las Palmas de Gran Canaria
    • Year and Date
      20140522-20140524
  • [Presentation] コーパスから算出した語の親和性によって構文パターンの曖昧性を解消する試み2014

    • Author(s)
      野澤 元・河原 大輔
    • Organizer
      言語処理学会第20回年次大会
    • Place of Presentation
      北海道大学大学院工学研究院・大学院工学院・工学部
    • Year and Date
      20140318-20140320

URL: 

Published: 2015-05-28  

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