2012 Fiscal Year Research-status Report
ルーブリックとポートフォーリオを利用した英語教員養成プログラムの研究
Project/Area Number |
24520671
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
今井 由美子 同志社女子大学, その他部局等, 助教 (70450038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 朝美 大阪女学院大学, 教養学部, 講師 (80450039)
若本 夏美 同志社女子大学, その他部局等, 教授 (50269768)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ポートフォリオ / ルーブリック / 自律学習 |
Research Abstract |
本研究の目的は、大学の英語教員養成において「ルーブリックとポートフォリオを利用した英語教員養成プログラムの研究」の構築にある。具体的には、(1)前提として、自律的学習者とは何であるかを再定義し、その育成プロセスを検討する(生徒に関して)、(2)次に、実践的基礎として、自律的学習者を育成する英語教師をどのようにして養成するか、その教員養成プログラムを構築する(教員養成課程の大学生に関して)、(3)最終的に、教員養成プログラムの有効性を検証するものである。 H24年度における研究実施計画として2つの目標を設定した。1つめは自律的学習者とは何かに関し、先行研究文献を元にした研究及び質問紙による調査を行うこと、2つめは英語教職課程を受講している学生に対し、自らが英語学習者という立場において自律的学習に取り組ませ、「振り返り(復習)」を中心とした各自のリフレクションをポートフォーリオに記入させた。これにより教職課程が始まった2年次からの2年間でどのように英語運用能力が伸張するか、また意識的に「振り返り」を行うことが自律的学習者育成のためにどのような効果をもたらすかを見ることである。 (1)について:本調査とは別の大学1年生~3年生(大塚・若本・今井が担当する授業を受講する英語英文学科生358名)に対して予備調査を実施し、質問紙の原案となるフレームワークを作成し、さらにこのフレームワークをもとに質問紙原案をまとめた。 (2)英語教職課程受講生のポートフォリオを3年次修了時に提出させ、英語科教科教育法担当者(大塚・今井)により内容チェックおよび記入例指導を行った。4年次開始時に教育実習クラスにて返却、引き続き記入するよう指導する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画通りおおむね順調に進んでいると考える。 本調査とは別の大学1年生~3年生に対して予備調査を実施し、質問紙の原案となるフレームワークを作成し、さらにこのフレームワークをもとに質問紙原案をまとめることができた。また、英語教職課程受講生のポートフォリオを提出させ、内容チェックおよび記入例指導を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)引き続き自律的学習者とは何か、先行研究文献をもとに研究および質問紙による調査を行い、データの蓄積を図り、H24年度の結果との整合性を図る。 (2)英語教職課程受講生に対し、学習方略と音声学習という観点から、自らが英語学習者という立場で自律的学習に取り組ませる。ルーブリックを作成しスピーキング能力の評価をさせ、その方法を教師としていかに利用できるかリフレクションをポートフォリオに記入させ、意識的に「振り返り(復習)」を行わせる。2年間の英語力の伸長を確認させると共に、その結果をふまえ、自律的学習者育成のための英語教員養成プログラムの原案をまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H25年8月に予定されている全国英語教育学会(北星学園大学、北海道)にて、本研究におけるH 24年度~H25年度6月までの研究成果の中間報告を行う予定である。
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Research Products
(3 results)