2013 Fiscal Year Research-status Report
L2リーディングの理解度と理解速度を説明する個人要因とタスク要因
Project/Area Number |
24520683
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
塩津 敏彦 久留米大学, 外国語教育研究所, 教授 (00259730)
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Keywords | リーディング / L2 / テスティング / 個人差 / 難易度 / 反応時間 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)日本語母語話者が英語を読む場合に個人間に生じる理解度差と理解速度差がそれぞれどのような個人的特性によって説明できるかと、(2)読むタスクの個体間に生じる難易度差と所要時間差がそれぞれタスクのどのような特性によって説明できるかを、多方法による能力推定を用いて明らかにすることである。 研究2年目の平成25年度は、それまでに蓄積したリーディングテストデータと関連文献を参照の上、本研究の目的に適したテクストと応答形式の選定を進めた。テクストについては言語的特性を統制するための枠組みを構築するために、応答形式については反応時間の比較を可能にする形式を複数選定するために、文献研究や関連学会への出席を通して、情報収集・意見聴取し、調査用タスクと項目の試作を進めた。 蓄積されたリーディングテストデータをもとに行った分析に関してイギリス応用言語学会で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
蓄積したリーディングテストデータと関連文献を参照の上、本研究の目的に適したテクストと応答形式の選定を続け、関連学会への出席を通して情報収集・意見聴取したが、調査用タスクと項目の完成には至っていない。テクストの選定に向けて行った過去のデータの分析結果をイギリス応用言語学会で報告したが、その後、課題の最終版を完成するには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
調査用テクストと応答形式の選定を行い調査用タスクと項目を作成の上、実施用(ア・プライオリ)項目分析にかける。リーディングタスクについては調査用パソコン上で出題や反応データの記録ができるように実験用ソフトウエアでプログラミングを行う。主データ収集の対象として想定される集団に近似する集団を対象として、予備テストによるパイロットデータ収集を行う。継続的に文献研究や関連学会への出席を通して情報収集・意見聴取を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に行う予定だった実験用ソフトウエアと分析用ソフトウエアの購入とパイロットテストデータ収集を平成26年度に行うこととしたため。 パイロットテストデータ収集を行うための実験用ソフトウエアと分析用ソフトウエアを購入し、大学生を対象にパイロットテストを実施する。その際に謝金・旅費・会場使用費用が必要となる。
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