2013 Fiscal Year Research-status Report
大学英語教員の授業改善を促し授業力育成を可能にするポートフォリオと教材開発の研究
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24520687
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Research Institution | Kansai Gaidai College |
Principal Investigator |
村上 裕美 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 准教授 (80300284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 陽子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (10388473)
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Keywords | 大学英語教員 / 授業力育成 / 授業改善 / ポートフォリオ / 教材開発 / ブログ |
Research Abstract |
先ず、本研究の目的である大学英語教員の授業力育成と改善に貢献する目的を達成するため、3件の教材と指導のための情報シートを作成し、各教材とシートについて各種研究大会にて紹介し効果を検証した。 この活動と取り組みの理論を広く紹介する目的で大学英語教育学会(JACET)関西紀要に実践報告として掲載された。 また、大学英語教員のコミュニティ―を形成し、時間的・距離的に集えない教員にも情報を提供し教材と教授法を共有する試みを実現するために、開設したブログで情報提供や各教材をブログに登録した教員に提供してきた。 さらに、大学英語教員の授業改善や教材作成を通して授業力を養う目的で科研主催の講演会を2回開催し、一人でも多くの教員と研究する機会を提供した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、教材の開発とその公開、講演活動や研究会開催など順調に進めている。 その一方で、本研究の特徴としているブログを活用し、物理的・時間的制約のある教員が参加出来る環境を構築し、自由な意見交換ができるコミュニティー形成を目指しているが、ブログ上での活発な意見交換がいまだ実現していない。しかし、毎週、ブログの閲覧者数は平均的に300件に及んでおり、確実に閲覧者がいることに手ごたえを感じている。予算の節約から代表者がブログを作成、運営しているが、今後ブログのデザインや操作等で工夫を重ねより活発な議論がなされるブログに成長させたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでと同じく、教材開発とその教材の使用により大学英語教員の授業力育成を目指した活動を継続する。また、大学英語教員用ポートフォリオを改善し、より効果的に授業改善の環境を整えるポートフォリオに成長させる。 さらに、継続的に各種講習会を開催し、一人でも多くの参加者と授業改善の研究を進めたい。また、参加することができない教員のために現在、開発した英語教材とその教材を作成した理由と目的、授業改善に期待できる効果に関する考察を収めたハンドブックの出版を目指し、原稿執筆に取り組んでいる。我々の活動が一人でも多くの教員の目に触れ、日々の授業改善に貢献できるよう活動していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ブログの環境を整えるため、外注を依頼しブログ環境の改善を行う。また、一人でも多くの方に授業改善の試みの環境を広げる目的で出版するハンドブックの出版費用が必要となるため。また、海外の研究会にてポートフォリオの有効性を発表する予定があり、その費用が必要となるため。 ①ブログ環境の改善のため外注を行う②講演会や講習会にも参加しない、または参加できない方に授業録を育成する目的で現在執筆中の原稿と教材をハンドブックとして出版する。③授業力育育成を目指した講演会や講習会を講師を招いて3回開催する予定④海外の研究大会にて発表予定
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