2016 Fiscal Year Research-status Report
大学英語教員の授業改善を促し授業力育成を可能にするポートフォリオと教材開発の研究
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24520687
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Research Institution | Kansai Gaidai College |
Principal Investigator |
村上 裕美 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 准教授 (80300284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 陽子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (10388473) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 大学英語教員教育 / 授業改善 / 英語教員用ポートフォリオ / 授業学 / 教授法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主たる目的の2点を実現することができた。 まず、現役大学英語教員の授業改善を促し、授業力を向上する機会を提供することができた。手段としては、科研研究の主催による場合にとどまらず、所属する学会の活動において研究機会を提供した。具体劇には、講演会、シンポジューム、ワークショップ、研究会等を主催した。
第二点として、開発した英語教員用ポートフォリオを各種研究大会や論文にて発表したことに加え、個々の教員が自身の指導にあったポートフォリオを作成できるようワークショップを開催するなど積極的に活用の機会を提供することができた。
上記の活動を通して、本研究への関心を持ち参加くださる方々が回を追うごとに増え、授業改善及び指導法に関する研究の必要性を多くの教員が強く感じ、本研究の意義を再確認している。5年間の研究を通して、少しづつ授業改善に関する大学教員の心的バリアが軽減してきたことを感じる一方で、授業法に関する活動だけでは根本的な授業改善や教員の指導力向上につながらない問題点を見出している。体系的に授業を捉えた授業学の視点から現役の教員教育が必要であり、次年度において体系的な教員教育のプロフラムを構築し運用する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究における活動の中心となる現役大学英語教員(中学・高校教員も含む)に様々な指導法や授業内省の方法を紹介している。特に、Active learningや協同(協働)学習、PBLなどの大学教員が求めている指導法に加え、学習技能別に5年間の研究機関に提供してきた。
しかし、writing指導に関してまだ実現できないでいた。海外の研究者で指導を依頼している講師の都合が当該研究にて希望する時期と合わずいまだ実現していない。また、文法指導に関する研修もまだ十分ではない。
研究機関を1年延長することでwritingと文法指導に関する授業法研究の機会を提供し、本研究を完結させる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度になる本年度は、まず、writing指導法と文法指導法に関するワークショップを開催し、英語教育の実践的な指導法の紹介を完結させる。
また、開発してきた英語教師用ポートフォリオを使用くださっている方々の感想や意見を取り入れ、さらなる充実を図ると同時に、教員が自身のポートフォリオを作成できるよう講演活動の機会を増やす。
さらに現在の取り組みは、多くの教員から求められており充実感を感じるが、根本的な授業力の育成という深部にまで至っていない。その点を改善すべく、一時的治療の役割にとどまらず、授業を根本から捉える体系化した教員教育を実現するべくプログラムのデザインと研修の実現を図る。
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Causes of Carryover |
教員の授業力育成に関する研修のwriting力に関する研修が共同研究している海外の研究者の都合と日本の教員の日程が合わないため実施が遅れていた。また、各種の英語教育に関する国際大会にて開発しているポートフォリオや教員研修に関する発表を予定していたが、公務の関係から実現できずにいた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
9月に開催される国際大会にて発表が採択され、現在開発している教員研修プログラムについて発表し、参加者の示唆やコメントを通してプログラムを完成させる。 また、計画しているwriting指導法のワークショップを実現する。さらに、可能な限り授業改善を実現する機会の提供となる研修会の開催や研究発表を行う。 最後にポートフォリオの作成法をまとめた冊子を作成し、一人でも多くの方に使用していただけることを目指す。
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[Presentation] 授業学とは2016
Author(s)
村上 裕美
Organizer
JACET関西第1回講演会
Place of Presentation
神戸国際会館
Year and Date
2016-07-09
Invited
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