2012 Fiscal Year Research-status Report
英語教師の養成と教師研修プログラムの改善と支援のための教師認知的調査研究
Project/Area Number |
24520689
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
清水 公男 木更津工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (10516438)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 英語教師研究 / 授業力量 |
Research Abstract |
研究の初年度は、研究主題に関する英語教育学における先行研究を調べ、研究対象の絞り込みとその解明に必要な研究手法の検討をおこなった。2年目の本調査に向けて、予備的に教育実習生と現職の英語教師(ライフステージごとの)の授業を数回見学し、研究調査対象、アンケート調査の項目、授業観察の観点等の絞り込みをおこなった。その結果、研究・調査対象者は、教育実習生・若手・中堅・ベテラン英語教師とし、以下の3つを次年度以降の研究・調査項目とすることになった。①英語教師の成長過程の観点から見た、教師の授業力量(授業設計力等)の形成プロセスと構成要素とは何か ②授業力量の成長を促進したり阻害する要因はあるのか。あるならそれは何か ③教師は授業時にどのような情報を収集・使用し、それをもとにどのような意志決定をおこなっているのか。またそのような意志決定の要因は何であり、その決定には一定のパターン等があるのか。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究のテーマに関する英語教育学における教師(教育)研究、英語の授業力向上の分野に関する研究は未開拓の研究分野であり、国内の先行研究等を探すのにかなりの労力を要した。しかし幸いにも教育学の分野の研究者の協力を仰ぎ、教師の授業力量研究や授業研究に関するかなりの先行研究を手に入れることができた。その結果、教師の成長に応じた授業力形成に関する調査研究の視点と分析手法等に関する知見が得られ、2年目以降の研究のフレームワークがある程度確定したので、今後の研究の進行に見通しがついた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の2年目(H25年度)は1年目に設定したフレームワークに基づいた教育実習生、現職教員対象の調査、聞き取り、授業観察等を通してフィールド・ワークを進めデータ収集をおこなう予定である。唯一の問題点は、学校現場に入るので調査協力の許可がえられるどうかである。この点をクリアーできるかが、今後の研究の成否に関わってくると予想される。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H25年度は直接経費を以下のように執行する予定である。但し、研究の進捗状況に応じて1と2の経費の使用目的は変更する可能性もある。1.物品費:PCのモバイルプロジェクター・関連書籍・PC分析ソフト購入経費(300,000円)2.旅費:field調査・学会参加費等への経費(270,000円)3.人件費:調査等にかかる人件費・謝金への経費(25,000円)4.その他:諸雑費(5,000円)
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