2013 Fiscal Year Research-status Report
小学校外国語活動の指導の成果としての習得スキル及び児童の意識の定量的研究
Project/Area Number |
24520695
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
石塚 博規 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50364279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萬谷 隆一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20158546)
中村 典生 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70285758)
中村 香恵子 北海道工業大学, 創生工学部, 准教授 (40347753)
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Keywords | 小学校英語 / 授業分析 / ICT |
Research Abstract |
本研究の5つの目的(1.諸外国の外国語活動の指導と成果の研究,2.外国語活動の評価テスト方法の研究,3.授業観察と分析による指導方法の研究,4,外国語活動の成果とICT活用の関連性の研究,5.外国語活動の成果と児童の意識の関連性の研究)のうち,平成25年度においては,1に基づき,小学校での新しいカリキュラムを策定し,4のICT活用の視点を取り入れたシラバスを実施し,2に関連して,評価テストの検討を行い実施し,3に関連して,当該新カリキュラムの実施及び評価テストの対象となった附属小学校と対照群として設定した公立小学校における,COLTによる授業観察・分析による特徴の比較を行った。 附属学校の新カリキュラムにおいては,ICT利用に関して,その特徴から能動型・受動型にカテゴリー化し,これら両者を一斉学習・個別学習という形態でシラバスの中で展開するものとした。具体的には,電子黒板(受動型)による一斉提示とコーラスワーク,タブレットPC(能動型)による個別音声学習としてシラバスに組み込み,このカリキュラムを6年生1クラスに1年間実施した。また,同時に6年生の他の1クラスに受動型ICTのみを利用したシラバスでも実施した。当初は5年生を予定していたが,評価テストの対象としての適合性から,6年生で実施することにした。 評価テストに関しては,児童英検ゴールドを利用するとともに,独自に語彙定着度測定テストを作成し,実施した。附属学校が研究開発学校として指定されたことから,年度当初の実施となった。インタビューテストの検討も行ったが,対象児童の数および時間確保から実施が難しいと判断し,同内容を小規模中学校で実施することにした。 COLTによる授業観察・分析においては,上記の附属小学校6年生2クラス及び公立小学校6年生の1クラスで夏,秋の2度にわたり録画撮りにより実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度に予定していた,附属小学校での新しいカリキュラムの開始,評価テストの実施,これまでの研究成果の学会発表を計画通りに行い,また,COLTによる授業観察と分析に関しては,附属小学校と公立小学校で3度予定していたが,スケジュール調整の問題で2度にした点以外は,計画通りに遂行できた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる26年度は,25年度において収集した資料の整理を行うとともに,これまでの成果をまとめ,学会発表を行う。児童の意識調査については,25年度附属学校が研究開発学校となったことから,25年度当初にすでに実施しているが,同様の調査を附属学校において26年度の早い時期に実施する。評価テストについても同時期に実施し,1年間の新カリキュラムの成果を測る。公立小学校に25年度に研究対象を6年生に変更したために,公立小学校では評価テストや意識調査の実施は困難となることが予想されたため,25年度末にすでに行っている。授業観察・分析に関しては,当初の時期と前後するが,附属学校での新カリキュラム実施による授業方法の変化を見るため,数回行う予定である。意識調査や評価テスト方法についてはさらに妥当性,信頼性を確かめるための検証を続けて行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究対象としている附属小学校が研究開発学校となったことから,評価テストやアンケート作成費,旅費などが大学機関で計上され,一部予定していた費用が未使用となったことが主たる理由である。 翌年度に計画されている論文執筆の準備のための図書や資料収集費用,作成したカリキュラムのさらなる改善のための視察旅費に充てたいと考えている。
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Research Products
(1 results)