2013 Fiscal Year Research-status Report
へき地・小規模校で活用できる外国語活動の効果的な指導法に関する研究
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24520696
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
中村 典生 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70285758)
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Keywords | 外国語活動 / へき地・小規模校 / 小中連携 / ICT / 複式 |
Research Abstract |
2012年度はへき地・小規模校における外国語活動の実態を知るため、極力小学校に出かけて授業を見せてもらうことを心がけたが、2013年度はそれに加え、へき地・小規模校に限らず、中規模大規模校に勤務する先生方に対してもアンケート調査を実施し、比較することで更にその実態を明らかにすることを試みた。その際、ウェブサイトで情報を収集するシステムを構築し、極力協力していただける方の負担を減らすと共に、遠方の先生方にもご協力いただけるよう努めた。その結果、200名以上の先生方から、情報を得ることができた。得られたデータの分析からわかったことの一部を以下に示す。 (a) 小規模校に勤務する教員は、中・大規模校より教材の工夫によって外国語の充実を図らなければならないという思いを持っている。(b)中・大規模校に勤務している教員は、中・大規模校では学習が遅れている児童と差が出る等の課題点を解決するための教材の工夫が、小規模校よりも必要だと感じている。(c)学校規模が6-11学級の小規模校においては、比較的コミュニケーション活動を仕組みにくいと感じている教員が多く、また授業がALT主導になる傾向がある。(d)へき地・小規模校では、中・大規模校と比較して、外国語を行う上で小中連携が必要だと感じている教員は少ない。(e)へき地・小規模校に勤務している教員は、小規模校で過ごす子どもたちは、コミュニケーション能力を身に付けにくいと感じている。(f)中・大規模校の児童は、小規模校の児童よりも競争意識が強いが、学習意欲は小規模校の児童の方が高いと捉えられている。(g)へき地・小規模校はコミュニケーションの場が少ないとは捉えられていない。 また、小学校英語教育学会全国大会(琉球大学)などで、以上の成果の一部を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2013年度の計画として、北海道教育大学学校地域教育研究支援センターの力を借りること、ウェブ経由の資料収集を更にすすめることを考えていたが、これについては予定通り計画が進み、データの整理、分析まで進めることができた。以上の意味で、2013年度の計画は順調に進展したと言ってよいように思う。 一方で、分析については、へき地等級を有する学校とそうでない学校、また、複式学級を有する学校とそうでない学校などとの比較・分析がまだこれからであること、ICTを利用した教材の作成などについては、まだまだ今後に委ねる部分が多いことなどは今後の課題として残っている。 以上の理由で、(2)おおむね順調に進展している、と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
詳細な分析をすすめるためにも、2013年度に収集したデータに加え、さらなるデータ収集をを行いたい。その際、今年度構築したウェブ経由の資料収集も考えたい。また、へき地・小規模校に有効な教材作成として、ICTの利用を視野に入れた教材については、2014年度にできる限り作成に努める。 加えて、2014年度が本研究最終年度であることから、収集した資料の分析を終え、その成果を学会発表、報告書の作成等で示す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1)データ入力等に充てていた人件費・謝金が当初の見積もりより少なくて済んだこと。(2)インターネットを利用したアンケートを実施したため、通信費がかからなかったこと。(3)ICT機器利用にかかわる費用がかからなかったこと。 引き続き資料収集をすすめるとともに、成果を学会等で発表することから、旅費については多めに設定する。収集したデータの入力作業等のために、若干名のアルバイトを雇用し、その謝金を支出する。本年度が研究最終年度であるため、報告書を作成し、その製本等を行う。またデータ出力のために、プリンタを購入する。その他、上記研究作業に必要な消耗品も随時購入する。
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Research Products
(2 results)