2014 Fiscal Year Annual Research Report
日本の大学英語教育のための参加型「国際英語」教授法のモデルの構築
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24520700
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
日野 信行 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (80165125)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際英語 / ELF / EIL / 教授法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年3月のGriffith University(オーストラリア)における国際シンポジウムThe Use of English as a Medium of Instruction in Higher Education in the Asia-Pacificにおける本研究代表者(日野信行)の基調講演では、高等教育におけるEMI(English-Medium Instruction)を参加型「国際英語」教育に利用する意義について論じた。このアプローチを発展させ、2014年11月の早稲田大学におけるThe 4th Waseda ELF International Workshopでの本研究代表者の招待講演では、EMIと密接に関連するCLILの概念を本研究代表者が国際英語に応用したCELFIL (Content and ELF Integrated Learning)という新しい概念に拠る参加型「国際英語」教授法の開発について論じた。また、2015年4月のNational Taiwan University(台湾)での2015LTTC国際学会における本研究代表者の基調講演では「国際英語」教授法の脱英米化について論じ、さらに同学会での最終パネルにおいてはELF研究の第一人者であるJennifer Jenkins教授とともにパネリストをつとめ、その中でELF論の参加型「国際英語」教授法への応用について論じた。 また、本研究代表者が開発した参加型「国際英語」教授法であるIPTEIL(Integrated Practice in Teaching English as an International Language)に最新のELF論の知見を取り入れてさらに発展させることをテーマとする論文を、世界的な影響力を有する出版社 De Gruyter Moutonの単行本 Current Perspectives on Pedagogy for English as a Lingua Franca に、本研究代表者と連携研究者(小田節子)の共著として発表した(2015年2月)。さらに、やはり世界的に強い影響力を持つ出版社である Cambridge University Pressの単行本 Communicating with Asiaの章として、日本の社会・文化における「国際英語」教授法のあり方について考察した本研究代表者の論文が現在印刷中である。 その他の実績は、本報告書の別項に記す。
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