2012 Fiscal Year Research-status Report
ビジネス英語能力の明確化-大学生のためのCan-Do List作成
Project/Area Number |
24520710
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
藤尾 美佐 東洋大学, 経営学部, 准教授 (20350712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 秀樹 大東文化大学, 経済学部, 准教授 (40343628)
森田 彰 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60210168)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | プレゼンテーション能力 / 会議での発話交替 |
Research Abstract |
本研究は、ビジネス英語能力を体系的に把握するため、ビジネス現場、大学、学生の3分野によるニーズ分析を行い、大学生が具体的に何をできるようになればいいかという目標設定とCan-Do List作成を目的としている。 初年度である24年度は、ビジネス現場でのニーズ分析を中心に研究を進めた。特に、海外に進出する伝統産業で必要とされる英語力、また海外に進出する日本企業で必要とされる英語力について、インタビュー調査を行った。それぞれ、京都、ドイツに出張してインタビューを実施している。この成果は、国際ビジネスコミュニケーション学会(JBCA)の全国大会およびABC(Association for Business Communication)の世界大会にて発表を行い、現在論文を執筆中である。 またビジネス英語能力の中でも、初年度としてプレゼンテーション能力に焦点を当て、3月に早稲田で行われた「語学教育エキスポ2013」という研究発表会にて、学生による英語ビジネスプレゼンテーション大会を行い、学生に発表(実践)の機会を与えるとともに、ビジネスマンにも評価に参加してもらい、現場の目からのフィードバックをしてもらった。また、大学教員とビジネスマン、学生の評価の差異を観察するため、当日アンケートを実施した。この結果は、今後、AILAなどの世界大会で発表していく予定である。 さらに、2年目の計画である、会議の発話交替に関する能力については、すでに12月にパイロット的にデータを収集し、3月のABC大会(アジア・パシフィック大会)にても発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、会議、プレゼンテーションなどの、各々のジャンルで具体的な問題点と必要となる英語力を体系的に分析することである。 初年度の目標であるプレゼンテーション能力については、重要なデータを収集できたこと、また、実際に学生のプレゼンテーション大会を、研究会の一部として催せたことは、大きな成果であると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度は、24年度に得られた、学生のプレゼンテーションに関する教員、ビジネスマンの評価を詳細に分析し、Can-Do Listのたたき台を作成し、それをビジネスマンに再評価してもらって完成させたいと考えている。また、プレゼンテーションよりも、自由な発話が必要となり、より高度な能力とされる会議での発話能力については、昨年度のパイロット的なデータに基づいて分析し、こちらもCan-Do List作成に着手していく予定である。 研究協力者による、大学および学生へのアンケート調査も本格的に始める予定。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は、当初予定していたビジネスマンのフォーカス・グループが行えなかったことなどにより、積み残し額が419,925円となった。平成25年度には、この積み残し額と予算1,100,000円(直接経費)を以下のように計画している。 研究分担者への分担金(200,000円x2=400,000円)成果発表のための学会発表(国際大会2回予定(約500,000円)Can-Do List作成の意見徴収のための謝礼 (約100,000円) アンケートの作成、発送、データ分析費用(約350,000円)統計セミナー参加費用(約100,000円) 書籍、文具など購入(残り約50,000円)
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Research Products
(8 results)